ソフトB 5連勝でM11初点灯!! 恩人命日に柳田19号「川村さんのおかげでいい試合ができた」

[ 2022年9月16日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7-3楽天 ( 2022年9月15日    楽天生命 )

<楽・ソ>3回、柳田が2ランを放ちベンチに迎えられる(撮影・篠原岳夫)
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 ついに点灯!ソフトバンクは15日、楽天を7―3で下し、5連勝で優勝へのマジックナンバー「11」を初点灯させた。1―0の3回に今宮健太内野手(31)の適時二塁打、柳田悠岐外野手(33)の19号2ランで3点を追加するなど、試合の主導権を握り続けた。先発の和田毅投手(41)は5回無失点で6勝目。さあ、2年ぶりのリーグ制覇へラストスパートだ。

 V奪回へのカウントダウンが始まった。14試合を残し、優勝マジック11が初点灯。天国の恩人にアーチをささげた柳田は「川村さんのおかげでいい試合ができた」と空を見上げた。

 2―0の3回1死二塁。相手先発・辛島の外角直球をフルスイングし、打った瞬間に確信した。逆方向に“引っ張った”打球は左翼席に突き刺さる19号2ラン。リードを4点に広げ、「芯に当たったのでいい打ち方ができた」とうなずいた。

 アクシデントもどこ吹く風だった。この日は福岡から仙台への移動試合だったが、空港の荷物検査でトラブルがあり、用具の球場到着が遅れた。打撃練習が中止になり、ぶっつけ本番で臨んだ。「連戦中なのでゆっくりできて良かった。リラックスしていました」と柳田。プラス思考で2安打2打点と活躍し打線をけん引した。

 この日は2年前にくも膜下出血で急逝した当時コンディショニング担当の川村隆史さんの命日だった。11連戦中の藤本監督は「川村くんが休ませてくれたのかもね。“今日は荷物遅らせてやろう”みたいな感じで」としのびながら話した。打線は15安打で4試合連続の2桁安打。「打撃練習しない方がいいかもね」。指揮官として初のマジック点灯に上機嫌だった。新人時代から川村さんに指導を受けた柳田は「今、元気に野球ができているのも川村さんのトレーニングのおかげ。感謝の気持ちでグラウンドに入りました」と改めて感謝。ベンチでは川村さんがつけていた背番号01のユニホームが見守っていた。

 チームは5連勝で貯金を7月7日以来の11とした。それでも主将に油断はない。「一戦一戦は変わらない。大変だけど、去年は味わえなかった大変さなので感謝しながらやりたい」とラストスパートを誓った。 (福井 亮太)

 ○…ソフトバンクが楽天に勝ち、2位以下全5球団の自力優勝が消滅。ソフトバンクにマジックナンバー11が初点灯した。マジック対象のオリックスが残り10試合に全勝すると79勝62敗2分けの勝率・560。ソフトバンクは残り14試合のうち、オリックスとの3試合に敗れても他カードで11勝すれば80勝61敗2分けの勝率・567となりオリックスを上回る。なお、現日程での最短優勝決定日は23日。

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2022年9月16日のニュース