楽天・マー君、粘投8勝!!首位と2・5差 仙台育英の全国制覇後初登板 秋も東北に歓喜を

[ 2022年8月28日 05:10 ]

パ・リーグ   楽天11ー3ロッテ ( 2022年8月27日    ZOZOマリン )

<ロ・楽>初回、西川を迎える田中将(撮影・長久保 豊)
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 歴史に残った夏だけじゃない。秋も東北に歓喜を呼ぶ。そのために楽天・田中将は全力で腕を振る。残り29試合でチームは4位も首位・ソフトバンクとは2・5ゲーム差。今季8勝目を挙げた右腕は「当たり前だけど先発投手が投げられる試合数は多くない。(投げる試合は)全部、もちろん勝つつもりで投げる」と気合を込めた。

 夏の甲子園で仙台育英が東北勢で初の全国制覇。優勝旗が白河の関を越え、田中将も大いなる刺激を受けた。そう、次は楽天の番――。その優勝を見届けてから自身初の登板。東北でのダブルVへ「僕はそう思っている」と、改めて熱い思いを込めての登板だった。序盤から大量援護を受けたが「全体的にいまいちだった」。それでも勝利のために粘る。7回99球を投げて8安打3失点にまとめた。

 「全部勝つ」と宣言した残りの登板試合。頼もしいデータもある。ヤンキース時代を除き、楽天での過去9年で9月以降は21勝10敗、防御率2・46。順位争いが激しくなるシーズンの佳境でこそ、田中将は「ミスターセプテンバー」として力を発揮する。逆転Vへ、石井監督も「今の時期は勝っても負けても今日も、昨日も、明日もまた全力でやるだけ」と言葉に力を込めた。(鈴木 勝巳)

 ≪先発全員17安打1点でマー援護≫打線が田中将を援護した。先発全員の17安打で今季6度目の2桁11点。浅村が4回の左前適時打など2打点でリーグ2位の打点を68とした。4安打でリーグ最多130安打の島内は「たまたま。(タイトルは)全くこだわっていない」。ギッテンスも4回1死満塁での左前適時打で来日初打点を挙げ「何でも1つめが大事。これで落ち着いてプレーできる」と笑った。

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