日本ハム監督就任後初めて無安打無得点を見守った新庄監督「俺も吐きそうになった」

[ 2022年8月28日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム2-0ソフトバンク ( 2022年8月27日    札幌D )

<日・ソ>ノーヒットノーランを達成し新庄監督(左)と握手を交わすポンセ(撮影・高橋 茂夫)
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 27日のソフトバンク戦で監督就任後初めて無安打無得点試合を見守った日本ハム・新庄監督は「ポンセの緊張している顔を見たら俺も吐きそうになった。一緒のユニホームを着られて誇りに思う」と称えた。現役時代は阪神で2度経験。92年・湯舟敏郎の時は三塁手、98年・川尻哲郎の時は中堅手としてサポートし、いずれも決勝打を放った。「俺のファインプレーで達成させたんじゃないかな」と懐かしそうに話した。

 試合前のミーティングで前日まで7試合連続で計12失策のナインに「打つ方はどうでもいい。失策ゼロでいこう」と号令。2回の中堅・万波の地面すれすれの好捕は、指揮官の判断で後ろを抜かれる確率よりも前に落ちる確率の方が高いと判断し外野を前に守らせていた。万波は「球際で最後粘れたのは良かった」と振り返った。

 8回先頭では遊撃・中島が野村大の中前に抜けそうな鋭い打球に追い付き、回転しながら素早い一塁送球で間一髪アウトとした。9回1死一塁では遊ゴロ併殺打で試合を締めるなど、7つの打球をさばいた名手は「ポンセはゴロ投手でいいリズムで投げてくれたのでいい守備ができた」と笑顔。ポンセも日本式のお辞儀で最敬礼するほどの超美技だった。

 号令の効果か、見事に無失策でポンセを支えた守備陣。新庄監督は「万波くんが落ちそうな打球を捕って、中島くんのああいうプレーがないとノーヒットノーランは成立しないと思う。あれはデカかった。(守備が)投手を乗せる。リズムが大事」と満足げだった。(東尾 洋樹)

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2022年8月28日のニュース