楽天 プロ野球史上最大の転落…最大18あった貯金ついに0に 先発マー君で74年ぶり“記録更新”

[ 2022年8月13日 21:40 ]

パ・リーグ   楽天4―6西武 ( 2022年8月13日    楽天生命 )

<楽・西>ベンチで厳しい表情の石井監督(撮影・篠原 岳夫)
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 楽天は13日、本拠地・楽天生命パークで西武と対戦し、終盤のチャンスを生かせず連敗。その結果、プロ野球史上最大となる「18」の貯金が「0」となり、1948年(昭23)の阪神が貯金「17」から「0」になった転落劇を更新した。また貯金0になるのは3月28日以来。

 石井監督は試合後、貯金ゼロにも「そこを意識しながら戦うことはもちろん大事だけど…。今は勝つことが一番大事。貯金がどれだけあるとかないとかあまり関係ないのかな。目の前の試合の積み重ねなんで」と語った。

 負ければ貯金が0となる一戦で2回に幸先よく先制した楽天だったが、先発・田中将が踏ん張れなかった。3回まで西武打線を無失点に抑えていたが、1―0で迎えた4回に1死から連打と四球で満塁とすると、オグレディの右前打で2点を奪われて逆転された。

 さらに2死一、二塁から外崎に甘く入ったスライダーを左中間に運ばれる3ランを許すなど、この回打者10人で6安打を集中され一挙5失点。5月17日ロッテ戦の7回に5失点を喫して以来、今季1イニングのワースト失点となった。田中は6回で100球を投げ6奪三振も11安打5失点で今季9敗目を喫した。

 打線は2回に島内、岡島の連打で一、三塁から辰己の一ゴロの間に先制。4点を追う5回には渡辺佳が西武先発・与座の初球を捉えて今季1号2ランを放ち2点差に迫った。

 その後、7回2死満塁の大チャンスから銀次が左前打を放ち1点差としたが、9回に4番手・宋が痛恨の1失点。打線は9回に1死二、三塁のチャンスをつくったものの、得点を奪うことができず4―6で敗れた。そして、この敗戦によりチームは勝率5割に逆戻り。5月10日時点で最大18あった貯金は0に。1948年に阪神が貯金17から0になったが、楽天は74年ぶりにプロ野球史を塗り替えたことになる。

 ▼楽天田中将 (4回に)結果がすべてなんで…。あれだけのビッグイニングつくられてしまうと、チームもそこから戦いが厳しくなる。前回、今回と(失点が)続いたので残念です。

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