巨人・井納が移籍後初、687日ぶり白星!「ファンの人からすごいことも言われた」と奮起

[ 2022年8月6日 21:46 ]

セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2022年8月6日    神宮 )

<ヤ・巨>インタビューを終え笑顔でガッツポーズする井納 (撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人の井納翔一投手(36)がヤクルト戦(神宮)に3番手として登板。1回1安打無失点と好投した直後に打線が勝ち越しに成功し、DeNA時代の2020年9月18日巨人戦(横浜)以来687日ぶりとなるプロ51勝目をマークした。

 2―2で迎えた7回に3番手として登板。1回を打者4人で1安打無失点に抑えた。チームは直後の8回にポランコの左犠飛で勝ち越し。ポランコは6回に起死回生の同点2ランを放っており、全3打点を叩き出して井納に移籍後初勝利をプレゼントした。

 勝利目前の9回には2死一塁からウイニングボールになるはずの中飛を増田大がグラブの土手に当ててまさかの落球。2死一、三塁と相手にサヨナラの走者も出たが、5番手左腕・クロールが踏ん張った。

 試合後、敵地でのヒーローインタビューに臨んだ井納は移籍後初勝利の気持ちを聞かれ「いやもう、あの…。去年来てから全く仕事をしてないので。ファンの人からもすごいことも言われたりしましたけど。少しずつやって、やっときょう勝てたかなと思います」としみじみ口にした。

 8年間所属していたDeNAから2020年オフに巨人へFA移籍。移籍後初登板初先発となった昨年3月31日の中日戦(バンテリンD)で2回途中4失点KOされ、翌4月1日に登録抹消。5月4日の再登録後はリリーフに回った。だが、5月19日に行われた広島戦(東京D)で6回1死満塁という場面で登板すると、最初に打席へ迎えた鈴木誠に適時打を許した後、続くクロンに初球の真ん中フォークを左中間スタンド上段へ満塁アーチを被弾と4試合で3本塁打を浴びるなど結果が出ず、翌20日に2度目の登録抹消。10月3日に出場選手登録されたが、登板がないまま5日に抹消となり、移籍1年目を5試合5回11安打8失点(自責8)の防御率14・40で終えていた。今季も6月22日の古巣・DeNA戦(東京D)でリリーフ登板するも1球もストライクが入らず4球で無念の降板。悔しいマウンドが続いただけに言葉にも実感がこもった。

 「きょうのね、先発の直江が途中まですごいいいピッチングしてくれましたし、その後の高木京介も何とか踏ん張ってきてくれたんで。個人的には負け投手にならないぞっていう気持ちで投げました」と井納。強打のヤクルト打線が相手だったが「低めにだけ投げるのを意識して投げました」とし、ポランコの勝ち越し犠飛の瞬間の胸中を聞かれると「“次のイニングも行くぞ”って言われてたんで、まずは行かなくて済むかなというのが素直な気持ちです」とポツリ。味方となった巨人打線については「来る前からすごいいい打線だなっていう思いはずっと持っていたので、はい。すごい心強いです」と笑顔だった。

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2022年8月6日のニュース