中日・根尾、プロ初先発で3人斬り 「緊張感あった」最速153キロで圧倒 栗山監督初陣白星導いた

[ 2022年8月2日 05:00 ]

プロ・アマ記念試合   U―23NPB選抜8ー6大学・社会人選抜 ( 2022年8月1日    神宮 )

<U-23NPB選抜VS大学・社会人選抜>NPB選抜先発の中日・根尾(撮影・村上 大輔)
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 躍動した。ボールがうなりを上げる。いつもと違うマウンドで、根尾がアマの猛者たちを圧倒する。三塁ベンチでは侍ジャパンの監督で、この日が初采配となる栗山監督が目を細めていた。

 プロ4年目。6月に野手から投手転向したばかりで初の先発だ。初回。同学年の蛭間を151キロで中飛に斬ると後続も直球で空振り三振、二ゴロ。最速153キロもマークしたが「先発への不安も代表として投げさせてもらう緊張感もあった。3人で終われて良かった」と本音も漏らした。

 わずか1イニングながら全16球で直球が12球、うち10球が150キロ超えだ。まさに「投手・根尾」の能力全開。こんな姿に栗山監督はプロアマ記念試合の意義を感じていた。投手転向2カ月弱でU―23NPB選抜に選出。「野球界の将来のため、この試合が何かのきっかけになれば」。そんな思いがあった。昨年12月に侍ジャパンの監督就任以来、初めて代表ユニホームを着て臨んだ試合。「野球の難しさ、怖さがあった」という初采配で将来を担う若武者たちを躍動させ「プロ、アマ含めて若い選手が一生懸命やってくれた」と喜んだ。

 来年3月には09年の第2回大会以来の世界一奪還を狙うWBCが待つ。「全ての野球人の力を集結し、世界で戦えるようにしたい」。意義深い初陣は世界へとつながっていく。(秋村 誠人)

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2022年8月2日のニュース