落合博満氏 「野球に関して考え方が甘かったね」巨人に移籍して感じた中日との違い

[ 2022年7月20日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が20日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。1993年オフに導入されたばかりのフリーエージェント(FA)制度を行使してFA宣言し巨人に移籍した落合氏。実際に移籍して感じた中日との違いについて語った。

 落合氏は巨人と中日の違いについて「あぁ、野球に関して考え方が甘かったね」とバッサリ。その真意について巨人は「1敗が1敗じゃなくて5敗くらいしたような雰囲気。それが10月8日になった要因だね」と巨人移籍1年目の伝説の「10・8決戦」は、巨人が1敗を重く捉えすぎて「だんだん追い詰められて、勝手に負けていった」結果だったとした。

 落合氏はシーズン中に「一回選手を集めてミーティングをしたことがあるけど」と当時を振り返り「1敗を5敗くらいしたような感じで野球をやるなって言って。よそのチームはジャイアンツに勝つためにどれだけ一生懸命になっているかっていう…だって新聞の1面に載るわけだから。それだけ全力できてんだから“1敗は1敗なんだよ”っつって。何も追いつめられるなって言った」と当時のチームの裏側を語った。そのミーティングは「10・8」直前ではなく「8月くらいだったかな」とシーズン中盤から落合氏は危機感を持っていたことを明かし「それでも体質的に弱い体質だったのかな」と笑った。

 最後に「だからジャイアンツの強さっていうことを忘れていたんだろうね…う~ん、伝統ある球団だから」と“盟主”であり優勝が義務付けられた巨人だからこその、選手たちの苦しみを移籍1年目から感じ取っていたことを明かしていた。

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