落合博満氏「あの真っすぐは速かった」 中日移籍1年目で対戦して一番良かった投手明かす

[ 2022年6月29日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が29日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。1986年のシーズン後にロッテから中日へトレード移籍。87年シーズンで対戦したセ・リーグの投手の中で一番良かった投手を明かした。

 86年にロッテで打率・360、50本塁打、116打点で3冠王を獲得した落合氏。だが、その年のオフに中日の牛島、上川、平沼、桑田による「1対4の世紀のトレード」が発表された。パ・リーグからセ・リーグへと戦いの場が変わった87年は打率・331、28本塁打、85打点と前年の成績を下回り、無冠だった。

 セ・リーグとパ・リーグでの違いがあったのか聞かれると「いや、ピッチャーに慣れるまで大変だった。1年、2年で慣れるものじゃないからね」とし「だからパ・リーグにいた時は調子悪い時は、こういうピッチャーが来ればそれで調整して直して次のステップにいけるっていうのはあったけど、それが無かった」と明かした。

 セ・リーグでは初対戦の投手ばかりだったため、アジャストするのに苦労したという落合氏。移籍1年目で対戦した投手の中で一番良かったと思う投手を聞かれ「あぁぁ」と考え込んだ。少しの沈黙後に「江川になるのかな」と巨人・江川卓の名を挙げた。「真っすぐとカーブだけでね。あの真っすぐは速かったよ。でもそんなに対戦はしてないはず。だから打ったって記憶はない」と振り返った。江川は87年シーズン終了後に引退したため、対戦は移籍1年目でしかなく、通算対戦成績は13打数4安打の打率・308、1打点だった。

 さらに「あとほかに手強いなっていうのは広島のピッチャーかな。結構、粒揃っていたからね、あの頃の広島っていうのは」とした。その中でも一番厄介だと思った投手は「川口(和久)だな」と明かした。「荒れ球のピッチャーでね。思ったところにボールが来ない。大体投球ってパターンがあって。こういうカウントはこういう攻め方してくる、こういうバッタにはこういう攻め方をしてくるっていう、あるパターンを持ってるけど、それがまるっきり当てはまらないピッチャー」と、パターンの読めない投球に手を焼いたと語った。

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2022年6月29日のニュース