DeNA・森 3年目、通算158打席目でプロ初アーチ チームは4位浮上

[ 2022年6月24日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA7―5巨人 ( 2022年6月23日    東京D )

<巨・D>6回、2ランを放った森はナインに迎えられる(撮影・島崎忠彦)
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 天国の恩師にも届いたはずだ。DeNA・森が5―0の6回にプロ3年目、通算158打席目の初アーチを放った。「つなぐ意識で打席に入った。ホームランになると思っていなかったので全力で走りました」。無死二塁、戸田の144キロ直球を弾丸ライナーで右中間席に運んだ。

 俊足巧打の通称「ハマのフェラーリ」。開幕スタメンへ猛アピール中の2月末、オープン戦で走塁中に右太腿裏の肉離れと左足首の捻挫を発症した。1軍合流は今月3日の楽天戦にずれ込んだが、三浦監督から「順調にステップアップしてきている。走攻守、全てにおいて楽しみな選手」と大きな期待を寄せられ、ここ4試合はスタメン出場している。

 静岡出身で中学時代は「島田ボーイズ」に所属。当時の監督でDeNAの前身、大洋の内野手だった沢本正樹氏は17年に56歳の若さで急逝した。森は毎年オフに帰省すると必ず恩師の墓前に手を合わせ活躍を誓っていた。

 合流後に高校日本代表での同僚、佐々木朗(ロッテ)、西純(阪神)とも対戦し、刺激を受けた森は言った。「(同世代と)どんどん戦いたい。そして戦うたびに打ちたい」。4位浮上と今季初の巨人戦カード勝ち越しに貢献した20歳は、大きな自信を手にして東京ドームを後にした。(大木 穂高)

 ◇森 敬斗(もり・けいと)2002年(平14)1月28日生まれ、静岡県出身の20歳。桐蔭学園では3年時に選抜出場。U18W杯の日本代表に選ばれ、19年ドラフト1位でDeNAに入団。遠投120メートルの強肩と50メートル5秒8の俊足が武器。1メートル77、78キロ。右投げ左打ち。

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