中日レジェンドOB・中村武志氏がYouTubeで新たな挑戦 実はユニークなキャラ披露

[ 2022年6月23日 13:10 ]

「中村武志の39チャンネル」より

 人生は挑戦の連続だ。中日、横浜、楽天で活躍した本紙評論家の中村武志氏は、55歳にして新たなチャレンジに動き出している。

 経歴の詳細は割愛するが、中日では故・星野仙一監督から愛のムチを受けながら球界を代表する捕手に成長し、3球団で通算1955試合に出場。05年限りで引退すると、翌06年から指導者のキャリアをスタートさせた。横浜、中日、ロッテ、韓国・KIAでの指導を経て、昨季まで再び中日の1軍バッテリーコーチとして、木下拓ら捕手陣の育成の尽力した。

 今年から本紙評論家に就任し、捕手目線の解説は読者からも好評を得ている。テレビやインターネット中継での野球解説、ラジオ番組への出演など多忙な日々を送っているが、85年のプロ入りからユニホームを脱いだのが今回が初めだったというのは意外だった。

 「グラウンドからは離れたけど、自分という存在を通じて野球に興味を持つ人が増えてくれれば。今まではSNSに全く触れてこなかったけど、勉強しながら自分なりに情報を発信していければ」
 もちろん評論家や野球解説者としての活動がメインではあるが、今後は双方向でコミュニケーションがとれるSNSを活用した情報発信に力を入れていくという。

 現役時代は投手に寄り添ったリードで「投手王国」と呼ばれた中日の黄金期を支えた。プレー以外でも気遣いや視野の広さは捕手のそれだ。ユーモアに富んでいて、若い頃は体を張って周囲の人を笑わせたこともしばしば。とにかくサービス精神が旺盛。中村氏を慕う球界関係者は多い。

 東海地方における中村氏の人気や知名度は絶大だ。名古屋の街を歩けば、マスクを着けていても必ず顔を指す。「タケシさん、いつも見てます!」、「またユニホームを着てください!」など、すれ違う人たちから日常的に声をかけられる。「ドラゴンズには華のある選手はいっぱいいるから。俺なんて“グリコのおまけ”みたいなもんだよ」と謙遜するが、中日OBきっての“愛され力”は地域に根付いているようだ。

 開設したばかりのYouTube「中村武志の39チャンネル」では今後、さまざまな動画をアップしていくという。捕手ならではの視点で試合のポイントを分析する新企画「3分解説」を6月22日からスタート。名古屋の飲食店を巡る「武志の酒場で会いましょう」など、野球以外の企画にも挑戦している。

 「ユニホームを着ている時は、なかなかファンの方と接点を持つ機会がなかった。SNSを活用することで“中村武志”という人間をより身近に感じてもらいたい。ツイッターの使い方も勉強中。最近知ったけど、YouTubeは登録者数が10万人を超えると銀の盾がもらえるらしいな?やるからには盾が欲しい!選手としては、スポニチからもらった最優秀バッテリー賞以外は個人タイトルと無縁だったから(笑)」

 目標設定は高いが、何事も一歩目を踏み出すことが重要。個人的には「タケシさん」の面白さや魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたい。(記者コラム・重光 晋太郎)

 ▼公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCSy9SYO7EnTL-xfltI-u4QQ
 ▼公式ツイッターアカウント https://twitter.com/39_takeshi_0317

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