ヤクルト・山崎 また「HERO」弾 逆転で10カード連続勝ち越し

[ 2022年6月19日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト10―6広島 ( 2022年6月18日    神宮 )

<ヤ・広>勝利をハイタッチで喜び合うヤクルトナイン(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトの2番打者・山崎は、昨季までグリップエンドから指3本分を空けていたバットの握りを、今季から4本分とさらに短く持っている。「短く持った方が、やっぱりコンタクトしやすい」。ミート重視のスイングで、またヒーローになった。

 1―2の6回2死二、三塁。カウント2―2から、内角153キロ直球をコンパクトに振り抜いた。難敵の森下から、右翼席へ逆転2号3ラン。2万5826人が総立ちとなった本拠でクールにベースを一周すると、ベンチで何度も吠えた。「何とか前に飛ばそうと思った結果。芯に当たって凄く良い角度で上がった」。5月25日の日本ハム戦での今季1号も逆転サヨナラ3ランで再現のようだった。

 神宮では過去5戦で防御率0・95だった森下に、初めて本拠で土をつける伏兵の一発。高津監督も「お世辞にも想定内とは言えない」と驚き交じりで称えたが、3安打4打点に、6回の左翼守備では小園の飛球をダイビングキャッチ。攻守に大活躍だった。

 交流戦後の2日間の休養日。「家から出ずにまったりと過ごした」とドラマなどを見てリフレッシュした。木村拓哉主演の「HERO」映画版も観賞。型破りな検事が困難な状況から難事件を逆転解決するストーリーのように、鮮やかな逆転勝利の主役を演じた。

 チームは今季初の7連勝で、球団記録を更新する10カード連続勝ち越し。2位・巨人と9ゲーム差とし、最短25日に優勝マジックが点灯する。「何が何でも結果を出して、スタメンにしがみついていきたい」という山崎は20年の3本塁打が最多。今季はすでに2発。記録更新、あるよ。(青森 正宣)

 《16年日本ハム以来》ヤクルトが広島に連勝、5月14、15日の広島2連戦から続く連続カード勝ち越しを10に伸ばした。10カード以上連続勝ち越しは16年6、7月に11カード連続で勝ち越した日本ハム以来。球団記録を更新中のヤクルトはどこまで伸ばすことができるか。

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2022年6月19日のニュース