広島ダブルショック エース・大瀬良が、3番・龍馬が抹消 佐々岡監督「完璧になって帰ってきてほしい」

[ 2022年6月6日 05:02 ]

交流戦   広島2ー5オリックス ( 2022年6月5日    マツダ )

<広・オ>試合前の練習で外野フェンス沿いをランニングする大瀬良 (撮影・奥 調)
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 弱り目にたたり目と言っていい。広島の大瀬良大地投手(30)と西川龍馬外野手(27)が5日、出場選手登録を抹消された。3勝9敗と苦戦する交流戦を6試合残すタイミングで、エースと3番打者の離脱は大きな痛手。この日のオリックス戦も救援陣の乱調で逆転負けを喫し、18年に始まる同カードの連敗は12まで伸びた上に、最大7あった貯金もゼロになった。

 同一カード3連敗を喫したオリックス戦の試合前に、その悪いニュースは飛び込んできた。主戦投手で選手会長の大瀬良と、中軸3番を担う西川の選手登録抹消。佐々岡監督が厳しい表情で決断に至った経緯を説明する。

 「(大瀬良は)今の状態が…ね。ボール自体が良くないという判断。調整しながら(もう一度)精度を上げてもらいたい。(西川については)今日動いてみて、(試合に)出られないという判断で抹消しました」

 大瀬良は不本意な投球が続いていた。5月27日のソフトバンク戦で5回を8安打5失点KO。3日のオリックス戦でも5回7安打4失点で降板した。直球に力強さがなく、切れや制球も本来の精度を欠く状況。3日の試合後には自身も認めた。

 「全体的にいい時のボールではないのかな…と。(打者の)反応を見ていても感じる。何とか打破しないと」

 交流戦に入って重苦しい試合が続き、チーム状況も良くないだけに、主戦投手としての責任感がにじみ出たコメント。故障以外での登録抹消は17年8月31日以来となった。

 西川が下半身のコンディション不良に見舞われたのは2日の日本ハム戦だ。中前打で出塁した6回の打席でファウルを打った際に痛めたとみられ、治療後に一度は一塁走者に立ったものの、7回の守備から途中交代。翌3日に広島市内の病院で患部の検査を受けた。

 西川抹消について、蔦木トレーナーは「引きずるよりも一度ちゃんと治してという判断です」とし、無理して長引かせる愚を避けたいと強調。指揮官も、投打の中心選手に早期の完全復調、早期の完治を望んだ。

 「中途半端ではなく完璧になって帰ってきてほしい」

 6試合を残して3勝9敗と大苦戦する交流戦。最大7あった貯金はゼロになった。が、シーズンは長い。エースと巧打者は復帰後、きっとチームの勝利により貢献してくれる。(江尾 卓也)

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