広島「日替わり1番」から突破口「たくさん打席に立ちたいなら、結果を残すしかない」東出コーチ期待

[ 2022年5月14日 05:30 ]

打撃練習をする堂林、これまで13戦で1番に起用されている(撮影・坂田 高浩)
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 広島は、「日替わり1番」から突破口を切り開く方針だ。東出野手総合コーチが「(1番を)固定できるのが理想だが、打者の状態や相手の持ち球、相性を見極めての起用になる」と言及。首脳陣は1番の固定にこだわらず、試合ごとに最善の一手を選択していく。

 開幕1番だった西川が3番に変更されてから16試合が経過した。堂林が13試合で1番に入り、評価上昇中の新人・中村健も2試合に抜てき。雨天中止となった13日のヤクルト戦では大盛が16試合ぶりに1番で先発予定だった。同コーチは上本らも候補に挙げ、「1番だからといって打撃を変える必要はない。打撃コーチが求めるプラン通りの球を狙い、自分のスイングをし、結果を出してくれればいい」と自身の特徴を貫く姿勢を求めている。

 西川、マクブルーム、坂倉で形成する中軸が好調なだけに、1番の出塁率が得点力の大きなカギを握っている。堂林は「任されたところでやるだけ」と集中力を高め、中村健は「1番は出塁率が求められるが、自分らしく初球から積極的にいくところと、見極めていくところのメリハリをもっていきたい」と冷静。大盛は「ここまでチームに貢献できていない。何とか出塁して勢いをつけたい」とアピールに燃えている。

 東出コーチは「結果を残せば多く打席をもらえる。たくさん打席に立ちたいなら、結果を残すしかない」と期待する。混沌(こんとん)としてきた「1番争奪戦」。ここから抜け出す存在が現れたとき、打率、得点とともにリーグトップの打線が、さらに活気づく。(河合 洋介)

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2022年5月14日のニュース