ロッテ朗希「うまく打たせて取りながら投げられた」 オリ研究上回る投球術でトップタイ4勝目

[ 2022年5月13日 21:10 ]

パ・リーグ   ロッテ4ー1オリックス ( 2022年5月13日    京セラD )

<オ・ロ>ヒーローインタビューを受ける佐々木朗に熱視線を送る三塁側のファン(撮影・成瀬 徹)  
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 ロッテ・佐々木朗希投手(20)が13日のオリックス戦(京セラドーム)に先発。7回を6安打1失点に抑え、開幕から無傷でハーラートップタイとなる4勝目を飾った。球数は86球、7奪三振で、無四球。チームは3連勝で4位に浮上した。

 佐々木朗はヒーローインタビューで「打たれながらだったんですけど、うまく打たせて取りながら投げることが出来ました。本当に素晴らしい打線なので、どうにか1失点に抑えられて良かったと思います。結構ヒットを打たれながらだったんですけど、どうにか7回までギリギリ投げることができました。明日も勝ってくれるので応援宜しくお願いします」と話し、敵地ながら大きな拍手を浴びた。

 今季3度目の対戦となったオリックスは、早いカウントからの直球、フォークボールに狙いを絞ってきた。その中で2点リードの3回、先頭の池田の中前打から1死一、三塁のピンチを招き、福田の遊ゴロの間に三塁走者が生還、1点を失った。

 それでも4回はスライダー、5回にはカーブも交えるなど、配球を変えてオリックス打線の狙いを外した。6回に2死二、三塁のピンチを迎えたが、バレラを145キロのフォークボールで空振り三振に斬り、拳を握った。三振は7個にとどまったが、要所でギアを挙げ、最速163キロをマーク。18歳の捕手、松川との呼吸も合った。

 佐々木朗はこの日、3・4月度の「大樹生命月間MVP賞」を初受賞。この期間は5試合に登板し3勝無敗、防御率1・50。4月10日のオリックス戦で完全試合、さらにNPB新記録となる13者連続奪三振を達成し、同17日の日本ハム戦でも8回まで完全投球で降板するなど、3勝ながら異次元で、他を圧倒した。「中6日で投げたりとか、昨季よりも成長したところも見せることができている。こういう結果を1年間できたらと思っている」と手応えを深めて臨んだ一戦だった。

 打線も佐々木朗を序盤から援護。初回にレアードの右犠飛で先制。3回には無死二塁から中村奨の右前打で加点した。なかなか追加点を奪えなかったが、8回1死三塁から佐藤がスクイズを決め、続くレアードが左中間4号ソロで突き放した。「(1番の)高部さんがいっぱい打ってくれて、走ってくれた。感謝しています」と佐々木朗希も感謝した。

 佐々木降板後は8回を西野、9回はゲレーロが締めた。これで佐々木朗はオリックス戦は今季3戦3勝。通算でも5試合に投げ、4勝0敗となった。

 また、同戦の二塁塁審を白井一行審判員が務めた。佐々木朗は4月24日、同じ舞台で、同じ相手に5回2失点で3勝目を挙げたが、2回にボール判定に対して不服そうな表情をしたところ、白井球審に詰め寄られるシーンが物議をかもしていた。その白井二塁塁審の判定に対し、オリックスが2度リクエストを試みたが、リプレー検証の結果、いずれも判定通りだった。

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