広島・マクブルーム「100%の力を出し切る」13日からヤクルトと首位攻防戦

[ 2022年5月13日 05:30 ]

広島・マクブルーム
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 4連勝中の広島は12日の阪神戦を雨で流した。前日11日に首位を奪還し、13日からは本拠地マツダスタジアムで2位・ヤクルトとの直接対決3連戦。ライアン・マクブルーム内野手(30)は快音が響き始めた現状にも慎重ながら、「100%の力を出し切ることはできる」とし、チームの勝利への貢献を約束した。 

 甲子園は朝から空模様が怪しく、雨脚が強まった午後3時10分に中止が決まった。開幕から1分けを挟んで7連勝中の阪神戦。前日11日に首位浮上を果たしており、勢いそのままに試合開催を望む声は多かった。マクブルームもその1人だ。

 「もちろん、やりたかった。野球は職業。チームの勝ちに毎日貢献するというのが自分の気持ちだから」

 気温の上昇とともにその状態も上がってきた。5月上旬まで2割5分を下回っていた打率は、直近3試合連続のマルチ安打でリーグ8位の同・288までアップ。本塁打は5本ながら5月だけで既に3発を放ち、21打点も同6位まで上げた。

 「今からホームランの数が増えるかどうかは分からない。調子がいい時もあれば悪い時もある。正直言って、こればかりは分からない。野球というものは自分でも分からない」

 慎重な発言。打席で冷静にボール球を見極め、決して振り回さない打撃スタイルよろしく、成績が少しばかり良くなってきたからといって、助っ人は浮かれない。それでも「一つ言えることや、できることはある」として言葉をつないだ。

 「毎試合毎試合、自分の持てる力を十分に発揮する。100%の力を出し切る。それだけは約束できるよ」

 13日からは本拠地で2位・ヤクルトとの首位攻防3連戦に臨む。昨季は8勝14敗3分け、今季も1勝3敗と分が悪いだけに、早い段階で苦手意識を払拭したい。とりわけ前回4月下旬の対戦は本拠地で連敗(1試合は雨天中止)しており、リベンジは急務だ。

 「どのチームと対戦しようが、気持ちは変わらず、重要なシリーズがずっと続くと思っている。対戦チームは関係なく自分たちの野球を実践するまで。あとは楽しく一生懸命にプレーし、勝ち越しを目標に毎シリーズやっていこうと思う」

 チャンスメークもでき、目下22試合連続出塁中。試合を決める一撃も、もちろんある。徐々に本領を発揮しつつある新助っ人。期待は膨らむばかりだ。(江尾 卓也)

 《ホプキンスの43試合連続出塁が球団外国人最長》マクブルーム(広)は4月13日のヤクルト戦から22試合連続出塁中。球団外国人選手の連続試合出塁記録は、76年ホプキンスの43試合が最長。日本選手を含む球団最長は、18年丸(現巨人)の46試合。

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