ソフトB・千賀 ノーヒッター超豪華先発リレー チーム8連勝へ「ちゃんと投げないことには始まらない」

[ 2022年5月13日 05:30 ]

笑顔で調整する千賀(撮影・岡田 丈靖)           
Photo By スポニチ

 ノーヒッターからノーヒッターへ連勝のバトンがわたる。ソフトバンクは13日から日本ハムと札幌ドームで3連戦。11日に東浜巨投手(31)がプロ野球84人目、球団史上3人目の無安打無得点を達成し、ムードは最高だ。13日の先発は、19年にノーヒットノーランを成し遂げた千賀滉大投手(29)。快挙に沸く7連勝中のチームが、エースで止まるわけにはいかない。

 ノーヒッターの次もノーヒッターという“豪華先発リレー”で8連勝を狙う。13日からの日本ハム3連戦で、千賀が先陣を託された。11日の西武戦でノーヒットノーランを達成した東浜からバトンを受け、「とりあえず9回までゼロで投げたいと思うようになった」と完投を誓った。

 自身は19年9月6日のロッテ戦でノーヒットノーランを達成。同じ経験をしているだけに「(前夜のノーヒットノーランを)見ていたし、ドキドキした。マウンド上では緊張感はあまりなかったけど、見ている方が全然、緊張した」と笑うが、先輩の快投は間違いなく刺激になった。

 チーム外では12、13年に自主トレをともにした中日・大野雄が6日の阪神戦で9回まで完全投球を披露した。「僕も頑張りたいという気持ちも、もちろんあるし、単純に凄いなって思いました」。球界を代表する投手として、ともに汗を流した同志の奮投にも感じるものがあった。

 チームは3日のオリックス戦でエース山本を打ち崩してから連勝がスタート。7日のロッテ戦では大関がプロ初完封、8日は杉山が今季初勝利を挙げるなど、若タカも連勝のバトンをつないできた。

 今季は7戦3勝で無傷の千賀だが、前回6日のロッテ戦で佐々木朗と投げ合い、5回3失点。勝敗は付かなかったが、満足できる内容ではなかった。「やらなくちゃいけないな、という気持ちになる。投げる試合は勝てるように」とエースの使命を自身に言い聞かせた。

 チーム今季2度目の8連勝が懸かるマウンドに向け、「僕がちゃんと投げないことには始まらない」。日本ハムには今季開幕戦で先発し、7回4安打1失点に抑えている。打線はチーム打率・275で12球団トップだ。なかなか縮まらなかった首位楽天とのゲーム差も、楽天が敗れ3差に接近。勢いは鷹にある。エースが連勝ノンストップで次にバトンをわたす。(福井 亮太)

続きを表示

2022年5月13日のニュース