“効果”は感じている オリックス6年目・山崎颯一郎 初の開幕ローテ入りなるか

[ 2022年3月8日 07:30 ]

オリックス・山崎颯
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 6年目で初の開幕ローテーション入りをつかめるか。オリックス・山崎颯一郎投手(23)だ。「真っすぐは今年1月から、ずっといい感じです。もちろん打者と対戦した時の反応だったりを見ながらですが。真っすぐがあるから、変化球が、と思いますし。まずは真っすぐを。それと合わせて変化球の精度も上げていけたら」と、飛躍を思い描いている。

 足掛かりはつかんだ。19年の右肘手術から復活。昨季9試合に登板しプロ初勝利を含む2勝2敗、防御率3・69。日本シリーズ第4戦にも先発し、5回を4安打1失点。勝利投手の権利は得られなかったが、シリーズ初登板で落ち着いた投球内容は、予感が漂った。

 16年ドラフト6位で入団。身長1メートル90センチで長身から投げ下ろす直球にカーブやスライダーが武器。その恵まれた体をフル活用するために、1月は山岡らと広島で合同自主トレ。「投球時にしっかりと胸郭を使えるように、というトレーニングをしてきました。僕はそこの動きが固かったので、そこを使えるように。体幹もしっかり使って投げようと」。投球動作につながる身体操作を高めることで、球威アップや制球力の向上を求めてきた。ウエートトレや瞬発系、パルクールなどに取り組み、「バーベルスクワットは160キロの重さでも、できるのですが、広島で学んだトレーニング方法でやると、80~90キロとか軽くしても、めちゃくちゃキツいんです」と、“効果”を感じている。

 オープン戦の3月6日のDeNA戦は2番手で登板し、3回2失点(自責1)、3四死球。際どいコースもあったが、四隅を突くという意図が明確に見える内容だった。アピールが求められる立場を自覚する一方で、先を見据えてレベルアップを図る。2年目の18年オフに絞り出した言葉は、「由伸に離されるわけにはいかない」。絶対エースとなった同期のライバルを追いかける右腕が、真価を示すシーズンに挑む。(記者コラム・湯澤 涼)

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2022年3月8日のニュース