西武ドラ1・隅田 開幕ローテ“虹の道”5回0封“7色の魔球”解禁

[ 2022年3月6日 05:30 ]

オープン戦   西武2―1広島 ( 2022年3月5日    マツダ )

<広・西>4回1死、菊池涼の一飛に指さす隅田(撮影・奥 調)
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 「七色の虹」を架け、開幕ローテーション入りを当確させた。西武のドラフト1位左腕の隅田(西日本工大)が、無四球で5回2安打無失点。広島打線に持ち球全7球種を解禁しての好投を「相手がセ・リーグということで、自分の持っているものを全部出そうと思っていた」と説明した。

 名前は「知一郎(ちひろ)」。両親が「何事にも興味を持って取り組んでほしい」と知識の「知」を使った。願い通り興味を持ち、習得した多彩な変化球。直球、チェンジアップ、カーブ、スライダー、カットボールとスプリットに、前回2月26日のロッテ戦で投げなかったツーシームをこの日加えた。幼少期からのあだ名は「チー坊」。今は「レインボー」の7球種を操る。

 「直球あっての変化球」がモットーだ。初回2死一塁。4番・末包(大阪ガス)に4球直球を投げ、この日の最速149キロを計測した。3球連続ファウルを打たせて、最後は縦に落ちるチェンジアップで空振り三振。「真っすぐで押し込んでいって自分の責め方はできた」と振り返った。

 61球で変化球は32球。3者連続を含む毎回の6奪三振で二塁を踏ませなかった。辻監督は「(開幕の6人に)入ります」と断言。中6日で土曜日に2度登板し、開幕2戦目となる26日のオリックス戦(ベルーナドーム)での本拠地プロデビューが有力視される。

 2月の紅白戦で審判に2色の配色の改善を指摘されたグラブを青単色に新調した。「右打者、左打者、関係なく攻められた。浮いた球もあったので精度を上げたい」。登板後はブルペンで直球22球を“おかわり”。全て開幕への準備だ。(神田 佑)

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2022年3月6日のニュース