大谷 開幕投手最有力!5年目初の大役を米サイトが予想 すでに渡米し準備着々、日本選手で7人目

[ 2022年1月20日 05:30 ]

エンゼルスの大谷翔平
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 メジャー自身初の大役が、現実味を帯びてきた。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」は18日(日本時間19日)、エンゼルスの開幕戦(3月31日=同4月1日、対アスレチックス)先発の最有力候補に、大谷翔平投手(27)を予想した。大谷は昨季9勝、46本塁打と二刀流で大活躍し、ア・リーグMVPを獲得。チームの投打の「主役」は16日に再渡米し、着々と米5年目のシーズンに備えている。

 14年以来8年ぶりのエンゼルスのポストシーズン進出へ。昨季の大リーグを席巻した大谷が、開幕投手の最有力候補に挙げられた。

 「ジ・アスレチック」は、敵地オークランドで戦うエ軍の開幕戦先発について「大谷が明らかな選択であるように映る」とした。大谷は日本ハム時代には15、16年に開幕投手を務めたが、実現すれば米移籍後初めて。日本選手としては7人目、通算13回目の大役だ。

 昨季はし烈な本塁打王争いを演じた一方、投手としても大活躍。トラウト、レンドンら主力の故障離脱による援護不足もあり、1918年レッドソックスのベーブ・ルース以来となる「2桁勝利&2桁本塁打」に1勝及ばなかったものの、9勝2敗で防御率3・18をマークした。

 投球回130回1/3、先発23試合、9勝はチーム最多。ジョー・マドン監督は昨季終了後、大谷の二刀流起用を前提に先発6人制を続ける方針を示し「それ以外のことは考えていない」と言った。大谷がその先発陣の1番手を務める可能性が高い。打撃ではMVP3度を誇るトラウトの前を打ち、2、3番で「MVPコンビ」を組むことが有力視される。

 昨年10月30日に帰国後、疲労回復やトレーニングに集中するためにイベント出演などを極力控え、11月末には「十分休めましたし、ここからは練習メインで来年に向けて、どんどん追い込んでいけたら」と語っていた。大リーグは現在、労使決裂によるロックアウト(施設封鎖)の真っ最中。キャンプインを予定通り2月16日(日本時間17日)に迎えられるかは極めて不透明だが、今月16日に再渡米した。今後は米国で準備を進める。

 昨年11月に日本記者クラブで行われた記者会見で大谷は、打者で155試合、投手で23試合に出場できた昨季の収穫を強調しつつ、22年への抱負を口にした。「数を増やしていけたら、もっともっと高いレベルで数字も残るんじゃないかと思っている。必然的に球速も上がる。コマンド(制球)力も高くなると思う」。150~160投球回を目安に、さらなる進化を目指す。その一歩としてターゲットに定めるのは、シーズン初戦だ。

 《“元祖・二刀流”ルースは3度とも勝利》データサイト「ベースボール・レファレンス」によれば、ルースはレッドソックス時代の1916~18年に開幕投手を3度経験。いずれも勝利投手となった(うち2試合は完投)。一方で、打順はいずれも9番で、3戦合計で9打数2安打、2打点と、バットではいまひとつだった。

 《敵地オークランド・コロシアムは“苦手”》大谷はアスレチックスに対し、球団別では最多の6試合に登板。2勝2敗、防御率3.55の成績を残している。今季開幕のア軍戦の舞台は敵地オークランド・コロシアムで、同地では4試合で1勝2敗、防御率5.50と分が悪い。唯一の白星は開幕4番手としてメジャー初登板を果たした18年4月1日。6回92球を投げて3安打3失点、6奪三振で勝利投手となった。

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