高津臣吾氏 殿堂入りで古田氏に感謝「わがままな僕を受けとめてくれた」

[ 2022年1月14日 16:15 ]

<2022年野球殿堂入り発表>笑顔で会見するヤクルト・高津監督(撮影・村上 大輔)
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 野球殿堂博物館は14日、今年の殿堂入りを発表した。競技者表彰のプレーヤー表彰で、ヤクルト監督の高津臣吾氏(53)、元中日の山本昌氏(56)が選ばれた。

 有効投票数1位の311票を獲得した高津氏は「こんにちは。まず最初にこの場に立たせていただいた、殿堂入りさせていただいた、たくさん票をいただきました委員のみなさんに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。私が野球をはじめたきっかけはささいなことでした。家の近くの公園で少年野球をやっていました。それを見たきっかけで野球がやりたい、プレーしたいと思いました。野球熱の高い広島で生まれ育ち、カープの選手に憧れ、プロ野球選手になりたいと、その一心で学生野球を頑張ってまいりました」とあいさつ。

 続けて「人との出会い、縁をここに立ってすごく感じております。いろんなリーグ、いろんな国、いろんな人々と接し、それがあって、私自身、人として、野球人として成長してこれた結果だと思っています。プロ野球のスタートとなったときに監督でした野村監督、そして今日参加していただいた古田さん、野村監督の難しい、すばらしい野球をなんとか古田さんと一緒に、良い応えが出せないかと古田さんと取り組んで参りました。すごく難しいこともたくさんありましたけれど、すごくわがままな僕を受けとめていただき、よき兄貴分として話をたくさん聞いていただいた。心から感謝しています。古田さん、本当にありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。

 加えて「野球殿堂とは日本の野球に貢献し、それをたたえられたことだとと思います。日本野球の発展に貢献する、そういう意味は、たくさんのプレーヤー、たくさんの応援する人が熱狂し、年代問わず、男性女性問わず、みなさんが楽しんでいただけること、すそのをひろげ、若い人からお年寄りの方まで楽しんでいただけることが、野球の発展だと私は考えております」と自論を展開。

 最後に「幸せにも今まだ現役の監督としてユニホームを着させていただいている。プレーヤーとしてはもう無理ですけれど、熱い戦いを、真剣勝負で戦う姿を見ていただけるファンの方々に熱狂していただけることが、野球界の発展につながることだと思っています。最後になりますが、これまでたくさんの方に携わっていただいた。高校の先生、大学の総監督、監督、リーグの監督、コーチ、選手、スタッフ、家族、心から感謝しています。これからも微力ではありますけれど、野球の発展のために全力を尽くしてがんばっていきたいと思いますので、よろしくお願い致します」と締めた。

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