阪神ドラ1・森木 将来は侍入り熱望 井端“先生”の金言胸に徹底した自己管理で一流の道

[ 2022年1月13日 05:30 ]

新人研修会に参加した森木ら阪神の新人選手たち(球団提供)
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 日本野球機構(NPB)の新人研修が12日、コロナ下により2年連続でオンライン開催となった。12球団の新人選手128人と審判員2人が参加。阪神・ドラフト1位の森木大智投手(18=高知)は「先輩プロ野球選手からプロ野球選手の後輩へ」のテーマで、講師役として登場したU―12日本代表監督の井端弘和監督(46)の講義に感銘を受け、将来の侍入りを誓った。

 新人選手にとって通算1912安打を誇った井端氏の講義は胸に響くものばかりだった。約20分間に及んだ熱いメッセージ。森木は経験談を踏まえて語られたレジェンドの言葉を胸に刻んでいた。
 「一度も日の丸を背負った事がないので、そこのレベルまで行って、いずれ日本を背負える投手になりたい」

 以前から日本を代表する投手への野望を抱いていた。高校3年春に最速154キロを計測。DeNAの小園(市和歌山)、ソフトバンクの風間(ノースアジア大明桜)とともに高校BIG3と称されながら、国際大会がコロナ下で中止。その影響もあり、日の丸のユニホームに袖を通すことなくプロ入り。悲願となる世界の舞台を目指す上で、最も印象に残った金言を授かった。

 「プロ野球選手になって、いろいろなことを自分自身で管理していかないといけない」

 自己管理は厳しいプロの世界で生き抜くための必要条件だ。すでに6日の入寮後から自室でストレッチや、投球フォームの確認作業を行うなど、ケガ防止にも着手。プロとしての自覚も十分だった。徹底した自己の管理能力を兼ね備えた選手が一流の共通点でもある。

 2月1日からの春季キャンプを前に対外試合の日程も決まった。現時点で安芸キャンプでは球団が発表済みの5試合はすべて地元の高知で開催予定。「もちろん機会があれば投げたい。でも自分の状態を見ながらなので、無理せず。いけるときは結果を残したい」。現状では2軍スタートの予定。将来のエース候補は慣れ親しんだ故郷からサクセスロードを歩む。(石崎 祥平)

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