岩本勉氏 日本シリーズ最も印象的だったのは「嶋の涙」 MVP中村との抱擁「グッときた」

[ 2021年11月30日 16:45 ]

<日本シリーズ オ・ヤ>日本一を達成し、涙を流し喜び合う(左から)嶋、中村、村上らヤクルトナイン(撮影・椎名 航)
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 元日本ハムエースで、野球解説者の岩本勉氏(50)が29日、パーソナリティーを務める文化放送「岩本勉のまいどスポーツ」(月曜後5・50)に生出演。20年ぶり6回目の日本一に輝いたヤクルトとオリックスによる激闘の日本シリーズを振り返り「嶋の涙が最も印象的だった」と明かした。

 岩本氏は番組冒頭で「日本一おめでとうございます」とヤクルトの優勝を祝福。第2戦(〇ヤクルト2―0オリックス●)以外全てが1点差ゲームだった日本シリーズを振り返り「両チームに言えることは次の一本出たらなというのがメチャクチャ多かった。逆にその次の一本を出させずしのいでいった試合が多かったから手に汗握るシーンが多かった。キャッチャーがバッターを見ながら駆け引きのなかで一球の失投も許させないリードをして、勝利に導いた」とシリーズMVPに輝いた中村悠平捕手(31)の活躍を称えた。

 さらに印象的だったのが優勝決定後の選手の涙とし「青木の涙も満開やったし、僕が特にグッときたのはMVPの中村が涙を流した時にその肩をポンポンと叩いて振り向きざまに、涙を流しながら抱きついた嶋」と嶋基宏捕手(36)の名を挙げた。

 嶋については「中村のMVPは嶋がいるから一線で目一杯戦えているという現実。(かつて)古田敦也さんがあれだけ頑張れたのはベンチにいた野口寿浩さんだったって(当時の)野村監督が言ってたよ。だから野口の給料上げてくれって言ったんだって。目一杯ブロックしたり、目一杯デッドボールを怖がらずに打席で踏み込めるのは控えのキャッチャーがしっかりしているから古田があれだけ活躍できるんだって野村監督が言ってましたよ」と監督としてヤクルトの黄金時代を築いた野村克也さんの言葉を使いつつ、その貢献度の大きさを力説していた。

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