ソフトバンク・ドラ5大竹風 持ち味のフォークでオリックス・吉田正から「三振を取りたい」

[ 2021年11月28日 05:30 ]

目標を書いた色紙を手に意気込むソフトバンクドラフト5位の東北福祉大・大竹風
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 ソフトバンクがドラフト5位で指名した東北福祉大・大竹風雅投手(22)が27日、仙台市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金3000万円、年俸600万円で合意した。大学での公式戦登板わずか2試合の“隠し玉”は、自慢のフォークで球界屈指の好打者であるオリックス・吉田正から三振を奪いたいと意気込みを語った。

 仮契約を終えた大竹風は自信に満ちあふれた表情だった。昨秋に右肘の手術を受けた影響もあり、大学での公式戦登板は1年秋と2年春のリーグ戦2試合に1イニングずつ登板しただけ。それでもプロの世界で勝負する覚悟は固まっている。

 「公式戦2試合登板ということに遅れは感じていない。プロに行って持ち味のフォークを出せたら」

 決め球として自信を持つのは2種類の落ちる球だ。120キロ台後半のフォークは落差が大きく、空振りが取れる。最速141キロのスプリットは変化が小さく、カウント球として有効。最速150キロの直球とのコンビネーションで三振を奪えるタイプだ。

 対戦したい打者にはオリックス・吉田正の名前を挙げた。2年連続でリーグ首位打者を獲得した球界屈指の打者。今季は打率・339で三振は455打席でわずか26だった。「パワーもミートもあるので打ち取るのは難しい。どう打ち取るかを考えてフォークで三振を取りたい」と“三振しない男”との対戦を心待ちにした。

 「タカの大魔神」を目指す。大学の大先輩には日米通算381セーブの佐々木主浩氏がいる。速球とフォークを武器にする同じ投球スタイル。「抑えだったら佐々木さんのようになりたい」とレジェンドを理想の一人として挙げた。福山アマスカウトチーフは「ポテンシャルを評価している。早期に戦力になってもらいたい。リリーバーとしての適性は高い」と期待した。

 「マウンドはひとつなので誰にも譲らない気持ちで投げたい」と大竹風。タカの“隠し玉”は宝刀フォークを武器にプロの舞台で勝負する。(福井 亮太)

 《増量で準備》大竹風は1月に行われる新人合同自主トレまでのテーマとしてプロで通用する体づくりを挙げた。現在の体重は88キロだが、95キロまで増やす予定。1日5食に増やし、「鶏肉やプロテインを多くとっています」。ひと回り大きくなった体でプロの世界に飛び込む準備を進める。

 ◇大竹 風雅(おおたけ・ふうが)1999年(平11)8月22日生まれ、福島県出身の22歳。小1から五箇イーグルスでソフトボールを始め、五箇中では軟式野球部に所属。福島・光南に進学し、甲子園出場はなし。大学では公式戦通算2試合に登板。1メートル85、88キロ。右投げ左打ち。

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2021年11月28日のニュース