ソフトバンク・尾形 3球種習得して方程式入りだ 愛称“サンキュー”背番も39 秋季Cでアピール

[ 2021年11月24日 05:30 ]

ブルペンで新球スラーブを含む67球を投げたソフトバンク・尾形
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの尾形崇斗投手(22)が宮崎秋季キャンプ第5クール初日の23日に、7度目のブルペン入り。来季5年目の背番号「39」は、現在の持ち球とは別に新球としてスラーブ、スラッター、スプリットを交えて67球を投じた。今季は8試合に中継ぎ登板。横の変化を増やし、来季は勝ちパターンでの登板をもくろむ。

 勤労感謝の日のブルペン。背番号「39」で“サンキュー尾形”の愛称で人気の若手はスラーブ、スラッター、スプリットの新球3種類を試投し、計67球を投げた。「スプリットもそうですが新しい変化としてより直球を生かすために投げ始めました」

 150キロ超のホップする直球が最大の武器で、ほかに持ち球はスライダー、カーブ、フォーク。縦変化が多いため横の変化を求めている。本来の縦スラの球速を速くしたスラッター、緩いスライダーとカーブの中間球種のスラーブをカウント球にしたいという。

 千賀のスラッターが理想。現役時代の高村コーチの緩急あるスライダーの映像を見て握り方にヒントを得た。「スラーブ、スラッターともに横曲がり。スラーブは7、8割できてきた。左打者の外に初球投げたり。変化は甘いが打ちにくい」。

 今季は中継ぎで8試合、10回1/3を投げて防御率0・87。課題も見えた。「直球とスライダーで追い込むまではいいけど、課題は決め球」。ラストボールも同じ2種類だっただけに「もう一つ欲しいなと」。森山コーチに相談すると現役時代にスプリットも勝負球だったと聞いた。「投げる感覚を聞いて、そんなに落とさなくていいなと」。140キロ台でフォークより小さく落ちる新たな決め球を磨いている。

 キャンプで7度のブルペン入り。160球超を投げたときもあった。「先発の思いはありますが、1イニングをビシっと投げられるようになって。そのために感覚をつかみ、突き詰めます」と、まずは中継ぎとして信頼を得ることを重要視。森山、高村の両コーチへの“サンキュー”を胸に、背番号「39」は3球種を習得し、勝ちパターンに入る。(井上 満夫)

続きを表示

2021年11月24日のニュース