青木「どう考えてもなんとかしたい場面」で決勝打 セ敵地20連敗ストップも「オレ、出ていないからね」

[ 2021年11月21日 21:53 ]

SMBC日本シリーズ2021第2戦   ヤクルト2―0オリックス ( 2021年11月21日    京セラD )

<日本S オ・ヤ(2)>8回2死一、二塁、青木は均衡を破る中前適時打を放ち、一塁上で雄叫びをあげる(撮影・椎名 航)
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 ヤクルトの青木宣親外野手(39)が日本シリーズの大舞台でもベテランの味を見せつけた。

 5回まで完全投球に抑えられていたオリックスの20歳左腕・宮城から8回2死一、二塁の場面で内角直球に詰まりながらも中前に先制適時打を放ち、これが決勝点。巨人と対戦した12日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第3戦(神宮)では7回に左腕・中川からCS突破を決める2点適時打を放ったが、またも晴れ舞台で輝きを放った。

 衝撃的な開幕戦でのサヨナラ負けから一夜明け、自身の一打で日本シリーズ初勝利を飾った青木は「本当にうれしいですね」と第一声。初戦に敗れたが「このプレッシャーを意気に感じながら、プレーしていこうと円陣のときに言いました」とし、殊勲の先制打については「とにかくつないでつないで自分に回ってきたので、なんとか決めてやるとそういう気持ちで打席に立ちました」と西浦の四球出塁と塩見の安打で築いた2死一、二塁で回ってきた打席を回想した。

 パ・リーグで今季13勝をマークしている宮城攻略については「積極的にいくことだと思うんですけど、コントロールのいいピッチャーで甘いところになかなかこなかったんで、打つことが難しかったんですけど、少ないチャンスをなんとかものにできたので、本当によかったです」とホッとした様子。球種については「インコースのストレートがちょっと甘く入った」とし、読んでいたのか?という質問には「とにかく、甘いところをずっと待っていたので、やっときたという感じでした」と振り返った。

 メジャーリーグでの活躍を経て2018年に古巣へ復帰。様々な経験が勝負の分かれ目になったのでは?と問われると「そのへんは分からないですけど、あの場面はどう考えてもなんとかしたい場面だった。勝つにはあそこで打つことだと思いましたし、とにかく集中して打席に立ちました」と青木。今後に向けては「1戦1戦だと思うので、なんとか1個取れて。また明後日の試合集中していきたいです」と話した。

 経験豊富な青木だが、ヤクルトでの優勝は自身初。初の日本シリーズについては「もちろん、プレッシャーを感じていますけど、こういう大舞台、そういうのを意気に感じてプレーしていきたいと自分も思っていましたし、そういう気持ちで試合に臨んでいました」という。

 これでセ・リーグ球団の日本シリーズにおける連敗は13でストップ。DH制のあるパ・リーグ本拠地での連敗も20で止まった。だが、そのことを聞かれると「全然そんなことなんにも意識していないです」と青木。「20連敗で終わったの?オレ、出ていないからね」と笑わせた。

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