ヤクルト・村上　本塁打＆マルチで存在感　同点8回豪快バックスクリーンへ日本シリーズ1号

SMBC日本シリーズ2021第1戦   ヤクルト3－4オリックス （ 2021年11月20日    京セラD ）

＜オ・ヤ＞8回無死一塁、勝ち越し2ランを放ちガッツポーズをする村上（撮影・森沢　裕）
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　ヤクルト・村上のバットから、すさまじい打球音が響いた。同点の8回無死一塁。1―2から3番手・ヒギンスの外角チェンジアップを捉えた。「追い込まれていたので、何とか食らいついてという気持ちでした」とバックスクリーン右に放り込んだ。

　二塁ベースを回り、誇らしげに右拳で胸を叩いた。2回は先頭でチーム初安打となる中前打も3、6回はともに走者を置いた場面で三振に倒れていた。「奥川があれだけ良い投球をしていたので、絶対取り返したかった」。悔しい思いを4打席目のバットに込めた。

　日本シリーズ初出場で1号を含むマルチ安打。試合には敗れたが杉本とのセ・パ本塁打王対決では存在感を示した。チーム全体でも相手のエース・山本に6回までに112球を投げさせることで中盤での降板につなげた。

　高津監督は「つないで、つないで、というところは意識してやっていきたい」と前を向く。不動の4番を中心に、一丸で戦う姿勢は変わらない。（川手　達矢）