ソフトバンク1位指名の風間球打が300勝宣言 とんこつラーメンにも意欲

[ 2021年10月12日 20:21 ]

<明桜・風間にソフトバンクが指名あいさつ >今後の目標を報道陣に聞かれた風間は色紙に「300勝 160キロ」と書き込んだ(撮影・西海健太郎)
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 ソフトバンクは12日、単独のドラフト1位指名で交渉権を得たノースアジア大明桜(秋田)の風間球打投手(3年)に永井智浩スカウト部長らが指名あいさつを行った。「高校ビッグ3」の一角で世代最速の157キロ右腕・風間は球団との相思相愛と300勝という大きな目標を語った。

 「高校ビッグ3」の風間がビッグな夢を語った。指名挨拶を終え、永井智浩スカウト部長と会見に臨んだ大器は「早く行きたいという気持ちになった。日本球界を背負える投手になって300勝を目指してやっていきたい」と決意表明した。

 午後5時55分から同校で約15分間行われた指名あいさつ。東京から訪れた永井部長からは指名に至った経緯や「将来的にチームを背負ってもらえる選手になってもらいたい」と期待の言葉を受けた。 12球団指名OKを公言していた風間だが、ソフトバンクが意中の球団であったことを明かし「設備、環境は12球団トップなので、そういう所でやってみたいと思っていた」と相思相愛ぶりを見せた。

 ソフトバンクは14年に松本、15年に高橋純、17年に吉住と近年のドラフトで高卒右腕を1位指名してきたが、通算勝利数は3人合わせても14勝止まり。未来のエース候補として世代最速の157キロを誇り、今夏の甲子園に初出場した大型右腕の獲得を目指した。
 9日には風間の1位指名を公表。11日に行われたドラフトでは単独指名に成功。永井部長は「本当に嬉しかった。抽選になったら私がいく予定だったので」と笑顔で振り返った。

 「300勝」は単なるビッグマウスではない。あえて高く目標を設定する理由があった。1、2年時に同校で総監督兼投手コーチを務め、プロで112勝を挙げた尾花高夫氏(現ヤクルト・2軍投手チーフコーチ)から2年時に「(100勝を)達成したら気持ち的に緩くなった。お前ならもっと勝利を挙げられると」と激励を受けたことが原点だ。

 「おいしい食べ物を(輿石重弘)監督さんに教えてもらった。とんこつラーメンを食べたい」と福岡愛で締めた風間。福岡の地で6人しかいない通算300勝へ挑む。(柳内 遼平)

◇風間 球打(かざま・きゅうた)2003年(平15)10月11日生まれ、山梨県甲州市出身の18歳。小1から野球を始め、塩山中では笛吹ボーイズでプレー。ノースアジア大明桜では1年春からベンチ入り。今夏の甲子園大会2回戦では明徳義塾に敗れるも152キロを計測。1メートル83、84キロ。右投げ左打ち。

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