ソフトバンク・長谷川が言う“選球体” 「目で球を見て考えて振るでは遅い」貴重な打撃論披露してくれた

[ 2021年10月9日 07:15 ]

鷹一筋の打撃職人・ソフトバンクの長谷川が引退する決意を固めた

 【記者フリートーク】今春キャンプ中のソフトバンク・長谷川との単独インタビューで独特な打撃論を聞けたのは財産だ。最も重要視していたのが「目付けの集中」で、打席ではまばたきできないという。投手のリリース直後に球の軌道を予測して体で反応する。それを「選球体」と表現していた。

 「目で球を見て考えて振るでは遅い。振りにいく中で打つ球を決め、違うなら体を止める。目付けでタイミングは自然と取れるし、そこでミスすればスイング調整。実戦上で型を変化させる」。15年間の努力で培った技術をリチャードら若手にも丁寧に教えていた。

 試合に出たいではなく、技術を磨きたいから野球選手になったという。「数をこなさないと自分と向き合えない。自分で積み上げたもので結果を出すのが野球」。超が付くほどストイックな選手だったが、実は9人組ガールズグループ「NiziU」が好きというギャップもたまらなかった。(ソフトバンク担当・井上 満夫)

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2021年10月9日のニュース