阪神・佐藤輝が2軍戦でフェンス直撃の二塁打 久々の快音に「結果が出たので良かった」

[ 2021年9月12日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神9-2広島 ( 2021年9月11日    甲子園 )

<ウエスタン 神・広>6回、佐藤輝は中越え二塁打を放ち、笑顔をみせる(撮影・平嶋 理子)
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 復活へ、兆しを見せた。10日に初めて2軍降格となった佐藤輝が11日、ウエスタン・リーグの広島戦に「4番・右翼」でフル出場。本拠地・甲子園で復調の気配を漂わせた。

 「ファームのコーチの方々にも、いろいろと話をしていただいた中で、まずは結果が出たので、そこは良かったかなと思います」

 久々の快音だった。同点の6回無死一塁の第3打席で高橋樹から左中間フェンス直撃の二塁打。1軍では8月22日の中日戦の第1打席から35打席連続無安打と不振が続いた。1、2軍の違いはあれど、やはり「結果」はうれしい。無死二、三塁へ好機拡大し2軍記録更新の17連勝に貢献した。

 その一本だけではない。4回無死一塁の第2打席でも野村から、あと少しで柵越えという左飛を放ち、球場内から拍手を受けた。本来の力強い打撃の、片りんをのぞかせた。

 降格の際、矢野監督から「へこむことなんか何もない。あいつの野球人生なんて、まだ一歩を踏み出したところ」と送り出された。その言葉も踏まえた上で「期待に応えるためにも、早くチームに貢献したいという思いが強い」と意気込んだ。

 試合後には約40分間の特打も敢行。つかみかけている感触を体に染みこませた。「しっかり修正をして早く打つことができるように一生懸命頑張っていきたい」。まずは2軍で結果を積み重ね、胸を張って1軍に返り咲く。(須田 麻祐子)

 《1軍の連勝記録に挑戦》阪神2軍がウエスタン・広島戦に勝利。7月30日のオリックス戦から継続中の連勝を17に伸ばし、ファーム記録を更新した。12日の広島戦に勝って18連勝なら、1軍の連勝記録、54年南海と60年大毎の18連勝に並ぶ。

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