オリックス手応えの総力ドロー 杉本がT―岡田がジョーンズが活躍 吉田正の穴埋めた

[ 2021年9月10日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス2ー2ロッテ ( 2021年9月9日    ほっともっと神戸 )

<オ・ロ19>6回無死、本塁打を放つ杉本(撮影・後藤 正志)
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 オリックスがつかみかけていた“再奪首”は、目前でこぼれ落ちた。守護神・平野佳が同点弾を浴び、引き分け。勝率3厘差を覆せず、中嶋監督は「打った方も打った方ですし…」と絞り出した。

 2―1の9回だった。託したのは後半戦8試合連続無失点中の平野佳。2球目、内角低めに鋭く落ちる138キロフォークを荻野に巧打されると、白球は無情にも左翼最前列に吸い込まれた。

 ただ、好材料もあった。1―0の6回には杉本が、球団の日本人右打者では93年石嶺和彦以来となる24号ソロ。ロッテ戦自身18試合で12本目のアーチで、阪急時代の69年長池徳二が、くしくもロッテ戦でマークした同一カードのシーズン球団記録の13本に、あと1本と迫る。相手に先立って時間差でリーグ最速チーム100号の節目を飾った。

 この日は右太腿裏の筋損傷で2軍調整中だったT―岡田が復帰し「4番・DH」で先発出場。初回に中前打を放つなど打線を活性化させた。9回には代打・ジョーンズが二塁打を放つなど、野手全員出場の総力戦。吉田正が負傷離脱した中で迎えたロッテとの直接対決3連戦を、1勝1敗1分けの五分で乗り切った一丸姿勢は価値がある。中嶋監督は「残り35試合、こういう試合になっていく。どう拾っていくか。切り替えて頑張ります」と勝負の秋を見据えた。
(湯澤 涼)

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2021年9月10日のニュース