ヤクルト・奥川の恩師 星稜・林監督が祝福 松井さんみたいになっていくのかな 考え方に共通点

[ 2021年9月8日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト12―0阪神 ( 2021年9月7日    甲子園 )

春季キャンプを激励に訪れた星稜・林監督(右)と奥川
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 来年3月末で退任する星稜の林和成監督(46)が、教え子の聖地初勝利を喜んだ。同校OBで巨人、ヤンキースで活躍した松井秀喜氏(47)は1学年上の先輩でともに甲子園に出場。奥川の高校時代や、松井氏との共通点を明かした。

 高校時代は彼の前にいろいろなハードルが、いいタイミングであった。運のある子なのかなと思います。

 1年秋の石川大会決勝と北信越大会決勝で、当時全国でも指折りの打線だった日本航空石川と対戦して2試合で16失点。「ここまで打たれたことなかった」と落ち込んでいましたが、私は「打たれてよかったな。星稜に来てよかったな」と声を掛けました。星稜に来たから、こういう相手と戦えたんだと。いい経験になったと思います。

 ゾーンに入ったときは、ちょっと手が付けられない。声を掛けても彼の耳に届かないくらい。甲子園の3年春1回戦の履正社戦(17奪三振で完封)、3年夏3回戦の智弁和歌山戦(延長14回1失点完投で23奪三振)は圧巻でした。こんな選手をもう見ることはないだろうなと思いました。

 学校ではおとなしく、本当に目立たない子。それが一番凄いことかもしれません。注目を浴びてあれだけ周りで騒がれても、何にも変わらない。鈍感力なのか、彼の人間性。ピンチを背負ってもマウンドで動じないし、気持ちが常に一定。見習いたいくらいです。

 てんぐにならない、考え方もしっかりしている部分は松井さんに似ていますね。勉強もしっかりする。将来、松井さんみたいになっていくのかなと思っています。(星稜野球部監督)

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