DeNA宮国 7日に古巣巨人戦先発 相手は先輩菅野「感慨深い。成長した姿アピールしたい」

[ 2021年9月6日 15:25 ]

<DeNA投手練習>宮国は囲み取材で笑顔を見せる(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 DeNAの宮国椋丞投手(29)があす7日、古巣の巨人戦(横浜)で移籍後初先発する。6日は大貫、坂本、京山らと横浜スタジアム内での先発投手陣練習に合流。外野でのキャッチボール後、マウンドに向かうと、19年4月6日以来となる同球場の感触を確かめるように、計8回シャドーピッチングを重ねた。

 「(横浜)スタジアムのマウンドで投げることをずっと目標にやってきた。あすは今までファームでやってきたことを精一杯出して、勝利に貢献し、チームの一員になれればと思ってます」。

 奇しくも巨人の先発は自主トレに同行したり、常々アドバイスを送られてきた菅野が相手だ。「お世話になった菅野さんと投げ合うのは感慨深いものがあります。少しでも成長した姿を見せられるような投球ができたらいい」。菅野には入団以来教えられてきたのは“気づき”だと力説する。「私生活でも気配り、目配りが出来ないとマウンドに立って相手打者の少しの変化には気づけない。そこが自分の中では頭に残っているポイントだと思います。たとえば一緒に食事をしている時でも菅野さんは周囲を見て何が足りないかすぐ分かる。本当にすごいんです」

 恩返しをこめたマウンド。「足を絡めた長打力は警戒しつつ、ファームで磨いてきた新しい自分の投球スタイルで、楽しみながら投げたい」と宮国が力を込めた。

 この日の練習でアドバイスを送っていた川村丈夫投手コーチ(49)も期待は大きい。「古巣の対戦だし、気合は入っているはず。胸を借りるのではなく、突き飛ばすぐらいの気持ちで向かって欲しい」と熱いまなざしを送っていた。

 宮国は昨オフ、巨人から戦力外通告を受けて退団。新天地が見つからずにいたが、今年3月に入団テストを経て、DeNAと育成契約を結んだ。イースタン・リーグでは20試合に登板し4勝3敗1セーブ、防御率4・85。支配下登録期限が8月末に迫る中、最終テストとなる8月28日のイースタン・巨人戦で、今季最長の6回90球を投げ、無失点、6奪三振と好投し、支配下登録と背番号「65」をつかみ取った。

続きを表示

この記事のフォト

2021年9月6日のニュース