見タカ猛攻!ソフトB、5回11人攻撃イッキ8点 甲斐がデスパが満塁打!トドメは晃弾! 自力V消滅阻止

[ 2021年9月5日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク11-4オリックス ( 2021年9月4日    ペイペイD )

<ソ・オ(19)>5回、甲斐が中前に2点適時打(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは4日、首位オリックスに11―4で快勝した。5回に打者11人で今季1イニング最多の8点を奪い、一気に勝負を決めた。満塁で甲斐拓也捕手(28)が2点打、さらにアルフレド・デスパイネ外野手(35)が走者一掃打をスカッと決め、仕上げは中村晃外野手(31)の2ランだ。引き分け以下で自力優勝が消滅する試練の一戦でチーム一丸の猛攻を見せ、再び勝率を5割に戻した。

 崖っぷちの戦いで意地を見せた。5回。打者11人の猛攻で今季1イニング最多8得点。引き分け以下で自力優勝が消滅する危機を、打線が吹き飛ばした。1イニング8得点は18年4月1日、オリックス戦以来3年ぶり。快音連発に工藤監督はご満悦だ。

 「チャンスをつくって久々に打者一巡以上のつながりで、素晴らしい攻撃だった。何より一番勝ちに飢えているのは選手。その思いがしっかり出た」

 お祭り開始を「満塁男」の甲斐が告げた。1―2の5回。2日に1軍初昇格したリチャードの四球や、同日に再昇格した上林のバント安打など“新戦力”が無死満塁の絶好機を演出。「とにかくランナーを還すことだけだった」と甲斐が詰まりながらも5試合ぶりの安打となる逆転の中前2点適時打。満塁での成績は11打数7安打、打率・636、13打点。本領を発揮した。

 「みんなでつないでつくったチャンス。流れが良かったのでヒットを打つことができた」。打席前には指揮官から「考え過ぎずにシンプルにいけ」と背中を押された。守りで責任を背負ってきた扇の要が、「工藤監督の思いに応えたい」とバットに力を込め、後半戦初打点を刻んだ。

 牧原大の適時打で4―2とリードを広げ、なお2死満塁。今度はデスパイネだ。代わったばかりの3番手、張奕の初球を叩き右中間フェンス直撃の走者一掃適時二塁打。調子のバロメーターになる逆方向への一打に「いいスイングができたと思うよ。ここから勝ち続けるために力になっていくだけだよ」と頼もしい。

 仕上げは中村晃。2死二塁から「いい流れで続くことができた」と4号2ラン。71試合ぶりの花火を右越えに打ち上げた。

 6月5日阪神戦以来46試合ぶりの2桁得点となった工藤監督は「本当の意味できっかけにして、この勢いのままいきたい」と浮上を誓った。首位・オリックスとのゲーム差は5。きょう5日も引き分け以下で自力優勝が消滅する条件は変わらないが、確かな逆襲の一歩を踏み出した。(福井 亮太)

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