ソフトバンク新戦力サバイバルどころか、11人全員三振 工藤監督「強い、高い意識を持ってやってほしい」

[ 2021年7月31日 05:30 ]

2021プロ野球エキシビションマッチ   ソフトバンク1-1ヤクルト ( 2021年7月30日    PayPayドーム )

エキシビジョンマッチ<ソ・ヤ1>選手交代を告げる工藤監督(撮影・中村 達也)
Photo By スポニチ

 新戦力のアピール不足は寂しい。ソフトバンクは30日、ヤクルトとのエキシビションマッチで1―1の引き分け。若手や新加入組中心の打線が不発で、得点は真砂勇介外野手(27)のソロ本塁打のみ。打者全員三振も記録した。工藤公康監督(58)も「チャンスだと思ってやってほしい」と苦言を呈した。新戦力発掘に充てる予定の試合は今日のヤクルト戦が最後。アピール合戦に期待だ。

新戦力発掘サバイバルのはずが、打線は9回2死まで1安打。リチャード、真砂が連続内野安打で意地を見せたが、中谷が外角直球を見逃し3球三振となり、打席に立った11人全員で計13三振を喫した。工藤監督は、アピール合戦にならない打線に苦言を呈した。

 「ここは競争なんで。打つ人は残すので“俺はまだまだ”と思って、見せないと。せっかく試合で使っている。今がレギュラーを獲るチャンスだと思って、強い、高い意識を持ってやってほしい」

 エキシビションマッチ最初の4試合は、若手や移籍組の積極起用する方針が決まっていた。6月に右人差し指を骨折し、出場選手登録を抹消された周東も“1軍戦”に復帰したが、4打数無安打と元気がなかった。

 唯一、存在感を示したのは、今季1度も2軍降格のない9年目の真砂というのは寂しい。0―0の2回1死で石川の外角シュートを右翼テラスへ先制ソロ。「公式戦同様の気持ちで試合に臨んでいる。後半戦に向けてサバイバルが始まっているので結果を残してアピールしていくだけ」。2戦連続のマルチ安打となったが、すでに1軍戦力となっているだけに驚きはない。

 負傷離脱中のグラシアルに代わる右の大砲を物色中のチーム。アルバレス、中谷、リチャードら“候補”に自慢の長打は出なかった。8月の5試合は主力で挑むため、残るアピールチャンスは今日の1試合のみ。指揮官は「首脳陣にうれしい悲鳴となるように期待しましょう!」とハッパをかけていた。(井上 満夫)

続きを表示

この記事のフォト

2021年7月31日のニュース