阪神・中野に故郷の山形から“おいしい援軍” 球宴で金言もゲット! 牛若丸襲名いけるで!

[ 2021年7月21日 05:30 ]

故郷の山形から県産米「雪若丸」の差し入れを受け取る阪神・中野(球団提供)
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 球宴に出場した阪神・中野拓夢内野手(25)が20日、近本光司外野手(26)、佐藤輝明内野手(22)とともに甲子園での全体練習に合流した。新人の身で晴れ舞台を経験した中野は巨人・坂本から金言をゲット。「3割、30盗塁」という高い目標を設定した後半戦に向け、さらなる進化を期す。

 1年目から晴れ舞台を経験し、ひと回り大きくなって中野が、チームに戻ってきた。ドラフト6位指名ながら早くも虎の正遊撃手を奪いつつある25歳。さらなる成長へ、宿敵の正遊撃手への“弟子入り”に成功していた。

 「守備で(巨人)坂本さんに言われた間の取り方であったり、右足の使い方というのは、意識しながらやっていました」

 同じ球宴組の近本、佐藤輝とともに、この日から甲子園での全体練習に合流。守備練習では早速、16日の球宴第1戦前の練習中にゴールデングラブ賞4度の名手から教わったことを試した。前半戦の13失策はリーグワースト。ただ持ち味のミスを恐れない積極的な姿勢を変えるつもりはなく、一つ一つのプレー精度を上げるために、この中断期間を有効利用する心づもりだ。

 予期せぬ発奮材料もあった。故郷の山形県から名産のブランド米「雪若丸」30キロが球団に届き、この日に贈呈式。吉村美栄子知事から球宴のファン投票選出を祝福され、「中野選手の素晴らしい活躍は、コロナ禍の中、山形県内の明るいニュースとして、多くの県民に夢や希望を与えています」と感謝のメッセージをもらった。中野は「自分は体が小さいので、しっかりとお米を食べて、この暑さにも耐えられるように頑張っていきたい」と故郷の名産品を食べてパワーアップし、過酷な夏を乗り切る構えだ。

 前半戦の打率.278、16盗塁という成績を受け、今季の最終目標は「打率3割、30盗塁」に設定。新人で到達すれば、58年長嶋茂雄以来史上3人目という高いハードルを自身に課し、さらなる飛躍を期している。前半戦首位ターンの原動力となった新人は、佐藤輝だけではない。派手さはなくとも、走攻守でチームに貢献した虎の背番号51。まだまだ伸びしろ十分だ。 (山添 晴治)

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