ヤクルト、4連勝で3年ぶり貯金10!前日自打球で交代の村上、心配ご無用22号でキング独走態勢

[ 2021年6月25日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―1広島 ( 2021年6月24日    マツダ )

<広・ヤ>3回、左越えに2点本塁打を放つ村上(撮影・成瀬 徹)             
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 主砲は痛みにも強い。ヤクルト・村上のバットが1―0の3回2死一塁で高橋昂の高め145キロ直球を捉えた。「うまく押し込めた」という打球は左翼スタンド最前列に飛び込む22号2ラン。直前に同じ球種、コース、球速のボールを空振りしたが、ミスを繰り返すことはなかった。

 侍ジャパン・稲葉監督が視察に訪れた前日の同戦は右膝に自打球を当てて途中交代。広島市内の病院で「骨に異常なし」と診断されたが、ホテルでもアイシングを続けた。「朝、痛くなかったのでいけると思った」と試合前のアップから通常メニューをこなし、全試合続ける「4番」で先発出場。主砲の仕事をこなした。

 これで本塁打王争いでも2位の阪神・佐藤輝、巨人・岡本和に3本差をつけた。2死満塁で迎えた9回は一塁へのゴロを放ち、痛みをこらえながら全力疾走。一度はアウトの判定もリクエストで覆り、ダメ押し点をもたらした(記録は一失)。

 村上の魅力は長打力だけではない。高津監督も「多少の痛みはあるかもしれないけど、中心として引っ張る選手になっていくなら我慢強さは必要」と求めるものは高い。東京五輪で日本の4番を争う広島・鈴木誠の前でチームを勝たせるひたむきさを見せつけた。

 4連勝で18日以来の単独2位に浮上。18年以来3年ぶりに貯金10とした。25日からは3位・巨人、29日からは首位・阪神との3連戦が控える。「勝ちたい。それが全て」と高津監督。村上も「チームが好調なので負けじと打ちたい」と前だけを向いている。(君島 圭介)

 ≪7カード連続弾≫セ本塁打トップの村上(ヤ)が2位との差を3本に広げる22号2ラン。広島戦での本塁打は今季初めて。これで5月30日のオリックス戦から7カード連続本塁打となり、20年9、10月にマークした6カードを上回る自己最多となった。6月の本塁打は8本目で山田(ヤ)、オースティン(D)を抜きリーグ最多。村上の月間最多本塁打は19年8月の11本。今月残り5試合で記録を更新できるか。

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2021年6月25日のニュース