ソフトバンク・柳田が東京五輪へ決意「集大成。1分1秒無駄にしない」意外?初の主要国際大会出場

[ 2021年6月17日 05:30 ]

笑顔でアップする柳田(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 東京五輪で金メダルを目指す侍ジャパンに内定した3人のソフトバンク勢が16日、ペイペイドームで意気込みを語った。柳田悠岐外野手(32)は、32年間の人生全てを東京五輪の短期決戦に注ぎ込む。国際主要大会では初めて日の丸を背負う柳田は、覚悟を決めた。

 「野球の集大成だと思って、打って、守って、走っての全部頑張りたい。1分1秒を無駄にせず、感謝して、最大のパフォーマンスで稲葉監督に恩返しができたら」

 侍ジャパンの一員としてプレーするのは、稲葉監督が率いた18年秋の日米野球以来。指揮官は以降も筆頭候補として挙げてきたが、負傷と隣り合わせだった柳田は、19年のプレミア12でも代表入りを逃していた。指揮官は今春キャンプでの視察時に、両アキレス腱不調でリハビリ組スタートとなった柳田に「焦らず、いい状態をつくってくれ」と全快を待つ覚悟を、事前に伝えていた。

 選出理由は他と違った。「私が就任して以来掲げる“スピード&パワー”を具現化してくれる中心選手とみている」。15年にトリプルスリーを達成。今季は全66試合の出場で打率・285、14本塁打、2盗塁。14年には自己最多33盗塁も記録している。「あんまり走っていないが、足も自信はあるし、自分のできるすべてのプレーを出したい」とスピードでも貢献する構えだ。

 ソフトバンクでは不動の4番だが、「何番でもできることは変わらないので。準備して抑えられたら相手が上」と、短期決戦の切り替えの重要性も強調する。

 「柳田選手はよくしゃべる。コミュニケーション、会話をしながらやっていければ」と稲葉監督は個性派キャラも買っている。柳田は「まさかオリンピックに出るとは。日の丸とは無縁と思っていましたが、縁があったという感じですね」とニヤリ。スピード&パワーだけではなく、愛される人間性も期待されている。

続きを表示

2021年6月17日のニュース