どうなる?番長DeNA 18日から8月下旬までハマスタ使えない… 東京五輪の主会場

[ 2021年6月15日 05:30 ]

DeNAの三浦監督
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 【Weekly Data展望】プロ野球は18日からリーグ戦再開。DeNAの本拠地・横浜スタジアムは、東京五輪の野球、ソフトボール会場となるため8月下旬まで使用できない。18日からの広島3連戦は東京ドームを本拠として開催。セ・リーグ公式戦で巨人以外の球団が東京ドームを本拠とするのは史上初めてだ。借金14も交流戦を勝ち越して上昇気配にあるDeNA。五輪イヤーの異例の本拠地事情は、どのような影響をもたらすだろうか。

 88年開場の東京ドーム。公式戦はこれまで3169試合行われ、約65%の2066試合が巨人戦だった。巨人以外では03年まで本拠地だった日本ハムや、ソフトバンク、楽天などが主催試合を行っているが、いずれもパの球団。DeNAは今週末の3試合の本拠が東京ドームになる。

 DeNAで東京ドームを得意としているのがソト、オースティン、宮崎の中軸トリオだ。ソトは現役ではチーム最多の9本塁打をマーク。本塁打率(打数÷本塁打数)13・78は現役で巨人トップの岡本和の14・26を上回る。オースティンも本塁打は2本だが、27打数2本塁打で本塁打率は13・50。東京ドームで30打席以上立っている現役打者の中では12球団トップの確率だ。

 宮崎は同球場ではチームトップの57試合に出場し、通算打率・317、6本塁打。打率は坂本(巨)の・300よりも上で、本拠地・横浜の・297も上回っている。さらに対戦する広島との相性も良く、今季は29打数10安打、打率・345。広島戦10安打は佐野と並びチームトップだ。「ハマのプーさん」の愛称でファンから親しまれる巧打者は東京ドームでコイに襲いかかる暴れグマになるかもしれない。

 交流戦では19年に続く勝ち越しを決めたDeNA。6月だけの成績を見ると6勝4敗2分け、勝率・600で阪神の8勝4敗、勝率・667に次ぐリーグ2位。打率・300は12球団トップと好調だ。球宴前には東京ドーム3試合に加えて、神宮でも5試合の主催試合を開催。今季はここまで神宮では1勝5敗と苦手にしているが、本拠としての戦いで流れを変えられるか注目だ。

 ≪66年ぶりに神宮でVS巨人≫DeNAは東京ドームの他に6月29、30日の中日戦と7月2~4日の巨人戦を神宮で行う。DeNAと巨人が神宮で対戦するのは大洋時代の55年11月23日のダブルヘッダー以来66年ぶりだ。また、ヤクルトも7月中旬から9月上旬まで神宮球場が使用できなくなるため、6試合が東京ドームでのホームゲームとなる。

 ≪札幌Dはサッカー会場・日本ハムは移動距離8800キロ≫パ・リーグでは日本ハムも本拠地・札幌ドームが東京五輪サッカー会場となり使用できなくなる。6、7月のホームゲームは4カード予定されているが静岡、那覇、旭川、釧路、帯広で開催。ビジターも含めて日本中を飛び回ることになる。1カ月間の移動距離は約8800キロ。地方球場に屋根はなく梅雨時の天候も気になるところ。首位から10.5ゲーム差の最下位と苦戦している日本ハムには試練の1カ月となりそうだ。

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