阪神の強さを象徴する梅野の「勇気」 9回2死からディレードスチール「失敗を恐れずに」

[ 2021年6月13日 17:55 ]

交流戦   阪神6ー5楽天 ( 2021年6月13日    楽天生命パーク )

<楽・神(3)> 9回2死一塁、二盗を決めた阪神・梅野は送球が逸れる間に三塁に進む(撮影・大森 寛明)
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 阪神・梅野が勇気あふれる「神走塁」を見せた。5―5の9回2死から四球で出塁すると、続く近本の打席で意表を突く「ディレードスチール」。焦った敵軍のミスを誘って一気に三塁を陥れ、近本の決勝打を呼び込んだ。

 「自分の中でしっかり準備して、ああいう時は思い切り、失敗を恐れずにと。このチームのテーマ“チャレンジ精神”をね」

 守護神・松井が近本に投じた2球目。128キロのスライダーを捕手・田中貴が捕球する直前にスタートを切った。田中貴は慌てて二塁に送球したが、完全に意表を突かれた遊撃手・小深田のベースカバーが遅れ、ボールは中前へ。まんまと三塁まで進んだ。

 この試合では2死無走者から選んだ3つの四球が全て得点に結びつき、「この3連戦を締める上での貢献度の高い仕事はできたんじゃないかな」と自画自賛だった。

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