オリックス 11年前の交流戦Vも、山本が投げて、T-岡田が打った「そら、そうよ」

[ 2021年6月12日 18:10 ]

交流戦   オリックス3―2広島 ( 2021年6月12日    京セラ )

2010年の交流戦を制し、優勝トロフィーを受け取るオリックス・岡田彰布監督(当時)
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 オリックスが1試合を残し、2010年シーズン以来、11年ぶり2度目の交流戦優勝を決めた。当時はホーム2試合、ビジター2試合の総当たりで24試合開催。16勝8敗の堂々たる成績で、タイトルをつかんだ。

 原動力は、交流戦で12球団最多の145得点をマークした打線だった。プロ5年目のT-岡田がレギュラーに定着。交流戦でチーム最多の6本塁打を放った勢いをシーズンにも持ち込み、本塁打王にも輝いた。33歳と円熟の域に入った今年も健在。交流戦だけで3本塁打を放ち、中軸でにらみを利かせている。

 投手陣を支えたのは、山本だった。もちろん、11日の広島戦で15奪三振の快投を演じ、エースに君臨する22歳の山本由伸ではない。星稜高から慶大を経て、2000年ドラフトで近鉄から1位指名を受けた左腕の山本省吾だ。交流戦は“無双状態”で、4試合に登板し4勝0敗の防御率1・82。木佐貫、小松とともにローテーションを守った。

 個性派集団をまとめる指揮官は、この年から就任した岡田彰布監督だった。交流戦終盤はタイトルを意識させないため、「優勝」を「アレ」と言い換えるなど、話題の中心にもなっていた。

 短期決戦の交流戦は2度目の戴冠でも、リーグ優勝は1996年から遠ざかっている。12球団の最長ブランクを今年こそ打ち破れるか。貯金を2として、ソフトバンク、楽天を追いかける旅が始まる。

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