関本賢太郎氏 キレッキレの藤浪 1イニングならまず打たれない 完全に自分の投球取り戻している

[ 2021年6月11日 05:30 ]

交流戦   阪神4ー2日本ハム ( 2021年6月10日    札幌D )

<日・神>8回に登板した藤浪(撮影・高橋茂夫)
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 【関本賢太郎 視点】藤浪のボールは素晴らしかった。真っすぐの質が良く、何より抜けたりという暴れる雰囲気がまったくない。150キロのスプリットもキレッキレで1イニングならおそらく打たれないでしょう。完全に自分の投球を取り戻している。リリーフで戻ってきて3試合目。2点リードの9番から始まる8回だったが、送り出されるシチュエーションも重要なところになってきている。ベンチもこの日で「もう大丈夫」と確信したでしょうし、このまま勝ちパターンに加われば、相当な戦力になる。

 9日の2戦目に1回1/3を完全に抑えた及川にも力を感じたし、一時の中継ぎ陣の不安は解消されつつある。岩崎や岩貞も状態を上げいずれ戻ってくるが、その時に藤浪、及川にもメドが立っていれば誰かに負担がかかりすぎることも防げる。4人で7、8回。そしてスアレスが9回。今は我慢のしどころだが、これを乗り越えた先により盤石な態勢が整っているはずだ。(スポニチ本紙評論家)

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