日本ハム・五十幡と中田が負傷退場で試合も惜敗 栗山監督「心配している」

[ 2021年6月9日 05:30 ]

交流戦   日本ハム2―3阪神 ( 2021年6月8日    札幌D )

<日・神>3回1死満塁、中田は三ゴロで一塁に駆け込んだ後にうずくまり、担架で運ばれる(撮影・椎名 航)
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 日本ハムは8日、阪神戦で五十幡亮汰外野手(22)と中田翔内野手(32)がともに負傷交代するアクシデントに見舞われ、試合も2―3で競り負けた。五十幡は俊足を武器に激しい外野のレギュラー争いの中で存在感を示し、主砲・中田も打撃不振での再調整を経て1軍復帰4試合目。リーグ最下位から巻き返しを狙うチームにまたもや試練が訪れた。

 度重なるアクシデントに札幌ドームが騒然となった。初回に五十幡が左ハムストリング(太腿裏)外側部の違和感を訴えて途中交代。さらに3回には一塁を駆け抜けた中田が腰の違和感を訴え、立ち上がれずに担架で搬送されてそのまま退いた。2人はそのまま札幌市内の病院に直行。栗山監督は試合直後で診断結果も出ていない状況とあって多くは語らなかったが「これから(報告を)聞いて状況を見てから。心配している」と表情を曇らせた。

 五十幡のアクシデントは初回の1番・近本の打球を追ったプレーだった。中堅後方への大飛球に背走し、ジャンプして捕球を試みたがわずかに届かず三塁打に。そのままプレーは続行し、その後は守備機会はなかったが、チェンジとなってベンチへ戻ると代打・浅間と交代。観客席にざわめきが広がった。

 さらなるアクシデントは、試合開始から1時間11分後の3回だった。1死満塁から中田が三ゴロで一塁を駆け抜けた際に右腰付近を抑えてうずくまった。そのまま立ち上がれずに担架で運び出されて途中交代。交代直後の球団発表では「腰の違和感」だったが、きょう9日にも検査結果が判明する見込みだ。

 試合は五十幡の代わりに緊急出場した浅間が、6回に一時同点とする中前打を放って追いつく粘りを見せた。しかし、同点の9回に守護神・杉浦が代打・原口に決勝打を許し、連勝が2でストップ。2敗目を喫して防御率4・12となった守護神について、指揮官は「抑えてくれると信じてマウンドに行ってもらっている」と変わらぬ信頼を口にした。

 指揮官は敗戦にも「(試合)内容は少しずつ変わってきている」と手応えを示した。ここが踏ん張りどころ。力を結集させてこの試練を乗り越える。(東尾 洋樹)

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2021年6月9日のニュース