巨人救った“マツロー”松原、豪快先頭弾&9回ドロー打!地元大阪で憧れイチローの古巣相手に大暴れ

[ 2021年6月9日 05:30 ]

交流戦   巨人3―3オリックス ( 2021年6月8日    京セラD )

<オ・巨>初回、松原は右越えに先頭打者本塁打を放つ (撮影・平嶋 理子)                        
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 巨人ファンから「マツロー」と呼ばれている。両足を浮かせて安打したこともある松原の打撃センスはイチローと重なる。フォームを崩してでも球を捉える天才的なバットコントロールと感性があるからだ。

 「投手の足元に打ち返すイメージを持って上から叩こうと意識した。最高の結果になってうれしい」。初回。山岡の2球目をこの日最初のスイングで右翼席へ運ぶ先制5号ソロ。今季2本目で、球団通算200本目の先頭打者弾となった。

 1メートル73とイチローより7センチ身長は低いが、同じ細身のシルエットにパワーを秘める。9回に再び輝いた。「積極的にいこうと決めていた。アウトになるにしても良い形でと思っていた」。あと1死で敗戦が決まる2―3の2死二塁で低いライナーで中堅の頭上を越える同点三塁打。8回に逆転を許した敗色ムードから今季10度目の引き分けに持ち込んだ。

 イチローがオリックスで首位打者、打点王、盗塁王、最多安打、最高出塁率と「打撃5冠王」に輝いた95年生まれの26歳。「打つのも、投げるのも、走るのも。独特な雰囲気」と野球を始めた小学1年時から憧れてきた。球団公式SNSでは代名詞の打席に入るルーティンではなく、守備や話し方のモノマネを披露。特徴を捉え、ネット上で絶賛された。

 レジェンドと共通点もある。2年目の18年11月。日米野球のMLB選抜戦でランニング本塁打を放った。07年にメジャーの球宴でランニング本塁打してMVPを獲得したイチローのような快足を披露しメジャーを代表する捕手のモリーナ(カージナルス)を「侍ジャパン(のメンバー)なのか?」と驚かせた。

 地元の大阪で、日本歴代1位の日米通算45本の先頭打者弾を放っているイチローの古巣を相手に結果を残したが、決して浮かれることはない。「出塁率を求めていく」と理想の1番を目指す。(小野寺 大)

 ≪広島に次ぐ史上2球団目≫松原(巨)が4月15日の中日戦以来、今季2本目の初回先頭弾。巨人の初回先頭打者本塁打は通算200号となった。第1号は40年7月16日の白石敏男で阪急の森弘太郎から記録した。球団通算200本は広島の224本に次ぐ2球団目。

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