広島・大瀬良 ソフトB打線を7回1失点の力投 勝利投手の権利なく降板、2カ月ぶり白星はお預け

[ 2021年6月8日 20:11 ]

交流戦   広島―ソフトバンク ( 2021年6月8日    ペイペイD )

<ソ・広1>広島先発の大瀬良(撮影・中村達也)
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 広島・大瀬良大地投手(29)が、8日のソフトバンク戦に先発し、7回を1失点に抑える力投を見せた。

 ソフトバンクとは18年の日本シリーズ以来の対戦。初回を3者凡退、2回は3者連続三振と序盤を快調に立ち上がると、4回に三森に初安打を許すものの、慌てず柳町を二ゴロ併殺にしとめるなど、ソフトバンク先発の武田との投手戦で一歩も引かない構えを見せた。5回も柳田から始まる打順で3者凡退。危なげない試合運びだった。

 6回に1死から今宮に先制ソロを浴びたが、その後の2死一、二塁をしのぐなど最少失点で粘った。すると7回に女房役の会沢が同点ソロ弾。大瀬良も応えて7回を無失点でしのぎ、リリーフ陣にバトンを託した。7回を4安打1失点、99球だった。

 ソフトバンク戦はシーズン通算3試合で0勝2敗、防御率20・65。相性は良くないが、負けられない理由があった。コロナ禍が直撃したチームは3連敗中で、自身も右腓(ひ)骨筋挫傷からの復帰後は2連敗。しかも、前回1日の日本ハム戦は、2被弾するなど4回6失点でKO。投球フォームを見直すなど調整を進め、「しっかりと勝ちにつながる投球をしたい」と静かに闘志を燃やしていた。

 4月9日の巨人戦以来となる白星は手にできなかったが、投手キャプテンの力投がチームを鼓舞しているようだった。

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2021年6月8日のニュース