巨人・原監督「今年の引き分けはいい引き分けが多い」 球団最多9投手継投で今季10度目ドロー

[ 2021年6月8日 22:47 ]

交流戦   巨人3―3オリックス ( 2021年6月8日    京セラD )

<オ・巨(1)> 8回2死一、二塁、マウンドをおりる中川(中央)(撮影・平嶋 理子)
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 巨人は2点差で逃げ切りモードに入っていた8回に6番手左腕・中川が一挙3点を失って逆転を許したものの、9回に追いついて何とか3―3でドロー。今季59試合目で10度目の引き分けとなった。

 自身2度目の初回先頭打者アーチで先制点をもたらした松原が2―3と逆転を許した直後の9回に三塁打を放って同点。この回、先頭・亀井が今季初の猛打賞となる左越え二塁打を放って出塁すると、2死後、松原が中堅へ弾き返した打球をオリックスの福田が前進して後逸(記録は三塁打)する間に亀井の代走・湯浅が本塁生還を果たして追いついた。

 試合後、巨人の原辰徳監督(62)は「2点を守れず、1点を取り返したというところだと思います」と第一声。亀井について「プレッシャーのかかる場面で見事なバッティングですね」と評した後、8回に3失点した中川について触れ「次につなげるものがあるでしょうけど、まあ、やっぱりフォアボールが納得いかないでしょうな」と先頭の主砲・杉本を三振に打ち取った後で続くモヤを歩かせた場面に言及した。中川はチームの59試合目で早くも30試合目の登板となったが、疲労を問う報道陣の質問には「プロとしては、疲れてはいないと思いますよ」と答えた。

 また、初回先頭打者アーチに続いて5回には中前打、9回には同点の三塁打を放って3安打2打点と活躍した松原については「全員で戦っているんでね」とした上で「きょうは非常にいい役割をしてくれましたね」と評価。5回3安打無失点で58日ぶりとなる勝利投手の権利を得て降板しながら今季3勝目が消滅した先発左腕・今村については、もう少し投げさせる判断がなかったか聞かれると「いいところでしょう。きょうはね」とコメントした。

 7回に鍵谷、大江、高梨、8回に中川、桜井、戸根と計3投手ずつを送り、過去最多の8人を更新した。59試合目で引き分けが10度目。「今年の引き分けはいい引き分けが多い。なんて言うか、あんまり悔しい引き分けってあんまりないよね。そういう意味ではつなげられる引き分けが今年はすごく多いと思いますね。これからもそうなっていきたいですね」と話していた。

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2021年6月8日のニュース