阪神・佐藤輝 交流戦史上初の新人本塁打王へ「絶対に打ちたい」パの好投手を撃破宣言

[ 2021年6月8日 05:30 ]

交流戦史上初の新人本塁打王を目指す佐藤輝
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 阪神は、8日から敵地で日本ハム、楽天と各3連戦を戦う。交流戦12試合で新人最多本塁打記録を更新しトップタイの5本塁打を記録するドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)は、楽天の涌井や田中将らパ・リーグを代表する好投手との対戦に「絶対に打ちたい」と力強く撃破を宣言した。交流戦最後の楽天戦は父方の祖父母がいる宮城での一戦。豪快な一発を何発も披露し交流戦史上初の新人本塁打王となる。

 交流戦も残り6試合。5月28日の西武戦で新人では巨人・長嶋茂雄以来となる1試合3本塁打を放ち、今月6日のソフトバンク戦で交流戦における新人最多本塁打記録を更新する一発。記録を打ち立ててきた佐藤輝が総仕上げの6連戦に挑む。

 「勝ち越して帰ってくることができるように、自分の打撃を心掛けてしっかりやっていきたいと思います」

 最優先するのはチームの勝利。ただ、自身が最も貢献できるのは、勝負強い打撃に、一振りで得点を生み出すアーチに他ならない。現在、交流戦5本塁打はオースティンとソト(いずれもDeNA)に並ぶトップ。来日1年目の外国人を除き新人が本塁打王になったことは一度もないだけに怪物新人なら…期待せずにはいられない。

 8日の日本ハム先発は今季開幕投手を務め、現在5連勝中の上沢。11日からの楽天3連戦では通算150勝の涌井、日米通算179勝の田中将、昨秋のドラフトで自身と同じ4球団競合し、両リーグトップの7勝を挙げている早川が先発予定で、総仕上げにふさわしい好投手との対決が待っている。

 「そういうレベルの高い投手と対戦できる機会。自分のスイングをすることだけを心掛けて、絶対に打ちたいと思います」

 モチベーションを最高に高めてくれる存在がいる。楽天戦が開催される宮城には、父方の祖父母がいる。幼少期の帰省時には祖父とのキャッチボールや打撃練習で白球を追いかけた思い出の地に、プロ野球選手として“凱旋”を果たす。

 「今の状況ではなかなかこっち(甲子園)に来て試合を見てもらうこともできない。おじいちゃん、おばあちゃんの前で打って、いい姿を見せることができるように」

 祖父母も観戦したヤクルトとの開幕2戦目(神宮)ではプロ初本塁打を放った。再び“孝行孫”として仙台の空に幾重にも重なるアーチを描き「キング」のタイトルを奪取する。(阪井 日向)

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2021年6月8日のニュース