広島・林 プロ初の3安打!鈴木誠が戦列復帰も3連敗した中で躍動続ける若ゴイ「自信にしたい」

[ 2021年6月7日 05:30 ]

交流戦   広島4ー6楽天 ( 2021年6月6日    マツダ )

<広・楽>2回2死、林は左前打を放つ(撮影・奥 調)
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 広島は、6日の楽天戦で13安打を放つも、今季初の同一カード3連敗を喫した。借金は今季ワースト更新の8に膨らんだ。新型コロナウイルス感染から復帰した鈴木誠也外野手(26)は、5打数無安打。コロナ下で緊急昇格し、躍動を続ける林晃汰内野手(20)がこの日も自身初の3安打と好調を維持するだけに、戦列復帰した主力組の本領発揮が待たれる。 

 主力がそろっても簡単に流れは変わらない。今季3度目となる3試合連続2桁安打を放った打線に、活気はあった。それだけに投打の歯車がかみ合わなかった同一カード3連敗に、もどかしさが募る。

 流れを変える一手として、カード3戦目のタイミングで鈴木誠が昇格した。ただし、新型コロナ感染からの復帰戦は5打数無安打に終わった。先発・早川と対戦した3打席でストライクを見逃したのは1球のみ。積極的にスイングしながら捉え切れなかったのは、試合勘の不足もあっただろう。2軍戦は出場2試合で計5打席しか立っていなかった。佐々岡監督も「ここから体調が上がっていけば、誠也らしい打撃をしてくれると思う」と責めることなく、今後の本領発揮を期待した。

 この日、先発野手で無安打に終わったのは菊池涼と鈴木誠の2人だった。いずれも新型コロナ感染で一時離脱していた。経験豊富な選手といえども、今は実戦感覚を取り戻している段階。菊池涼は8回の守備から途中交代したように、体調も決して万全ではないだろう。その上で、首脳陣は活動再開からの早期昇格を決断した。主力として、1軍に同行しながら状態を上げることが求められている。

 幸いにも、主力不在時に出場機会を得た若手には勢いがある。高卒3年目の林は自身初の猛打賞で打率・452にまで上昇させた。「一流の人たちと対戦して結果が出たことを自信にしたい。このまま結果を残して、先発で出続けたい」と目の色を変えている。

 さらに先発出場を続ける小園、宇草がマルチ安打を放った。若手の躍動が続く現状に指揮官も「林、小園、宇草にしろ若い選手は、しっかりと食らいついていくことができている」と、がむしゃらな姿勢を評価した。

 今季ワーストの借金8を抱えながら、佐々岡監督は「とにかく、今いる戦力でやるしかない。1週間遠征になるけど、しっかりとした野球をするだけ」と気丈に振る舞った。主力が復調するのは時間の問題だろう。そのとき、チーム浮上の糸口が見えるかもしれない。(河合 洋介)

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