20歳の若武者も帰ってきた!日本ハム・野村、復帰即強烈フェン直安打 「何とか挽回したい」

[ 2021年6月5日 05:30 ]

交流戦   日本ハム0-6巨人 ( 2021年6月4日    東京D )

<巨・日>8回無死、左前打を放つ野村(撮影・木村 揚輔)
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 帰ってきた。鋭く伸びる打球。主砲・中田だけではない。日本ハムに20歳の若武者・野村も戻ってきた。

 「戦力として呼んでもらってるので、何とか打ちたいと思って打席に立った」。4月10日以来の1軍戦。「6番・三塁」でスタメン出場し、2打席凡退で迎えた8回。1ボールから巨人・鍵谷の2球目を捉えると、打球は左翼フェンスを直撃した。あまりの打球の勢いに野村は一塁ストップ。復帰戦で本来の打撃を見せつけた。

 4月10日のオリックス戦で左膝を打撲。それによる関節炎で戦列離脱した。当初は試合復帰まで2週間とみられていたのが、症状が回復せずに長期化。左膝にはまだ痛みが残るが「(左膝は)走ってみても気にならない」。下半身が使えるようになって本来のスイングも戻り、栗山監督から掛けられた「ここからしっかり行くよ」という言葉にも応えた。

 5回の第2打席はスライダーを引っかけて遊ゴロ。そこからきっちり修正して結果を出した。でも、満足はしていない。「(打った球は)甘かった。東京ドームなので、ああいうのをホームランにできるようにしたい」。飽くなき向上心が野村の持ち味でもある。

 プロ1、2年目は相次ぐ故障に泣き、今年また故障。でも、野村は言った。「まだ半分以上(シーズンが)残っている。何とか挽回したい」。20歳の逆襲が今、始まった。(秋村 誠人)

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2021年6月5日のニュース