21年交流戦男だ! 巨人・吉川が全10戦連続安打で打率・417 座右の銘を胸に結果出す

[ 2021年6月5日 05:30 ]

交流戦   巨人6-0日本ハム ( 2021年6月4日    東京D )

<巨・日>初回、池田(左)から先制適時打を放つ吉川(撮影・木村 揚輔)
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 座右の銘は「結果が全て」。格言を胸に、巨人の3番に座る吉川が「交流戦男」と化している。象徴する数字は2つ。全10試合連続安打と、同期間の打率・417だ。

 パ球団を相手に意識の違いがあるのか。「ほとんどが初めて対戦する投手。セ・リーグにいないような投手がたくさんいる。思い切っていける部分がある」と答えた。原監督からの助言は「強く振れ」。追い込まれるまでは、本塁打を狙うほどの意識で打席に立つことが許可されている。

 前夜の西武戦は9回に2点を追いつかれて引き分け。一夜明けの初回に負の流れを断ち切った。1死二塁から池田のフォークを右前に。先制適時打が決勝打となり、3連勝に導いた。強く引っ張り「つなぐ意識で打席に立った」と振り返った。

 坂本が右手親指骨折で離脱してから先発出場を続ける。丸の不振で5月22日中日戦からプロ初の3番に抜てき。好結果が慣れなかった「主軸」の顔つきへと変貌させている。

 16年ドラフト1位で入団した際に新しいグラブを製作。内側には「結果が全て」と刺しゅうした。学生時代は手書きで「絶対にプロになる」と書いた紙を天井に貼り付け、毎晩寝床で見つめて就寝した。夢がかない結果が全てのプロ野球の選手になる。座右の銘をより強く意識するため一級品の守備力を支えるグラブに施した。

 硬式球を初めて打ったのが小学6年時。当時の文集で「手がしびれる感じがするけどよく飛ぶので面白いです」と純粋な気持ちを書いた。プロ初の3番。「一試合一試合、全力でプレーするだけ」と12歳のように純粋だ。

 打率・317。次は・241の得点圏打率向上が、首脳陣の本当の信頼につながる。「今はたまたま結果が出ている。それを何とか継続したい」。この日も「結果」という言葉で自身を鼓舞した。(神田 佑)

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