日本ハム、散発4安打零敗で借金ワースト12…1軍復帰即4番・中田に安打が光明

[ 2021年6月5日 05:30 ]

交流戦   日本ハム0ー6巨人 ( 2021年6月4日    東京D )

<巨・日>9回、重苦しい空気の漂う栗山監督(中央奥)、中田(中央手前)ら日本ハムナイン(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 チームを勝利に導く一打を打つことはできなかった。チームも散発4安打で零敗を喫し、今季ワーストの借金12。それでも日本ハムにとっては、打撃不振のため自ら再調整を直訴していた中田が闘志を再びため込んで戻ってきたことは明るい材料だ。

 昇格する際に栗山監督から「シーズンの最後まで一緒に頑張ろう」と声を掛けられたことを明かした上で、中田は力強く話した。「その気がないならここにはいない。野手も投手も苦しいし、それが今のチーム状況を表している。しんどいけど、最後までやるしかない。どうにかしなければいけない」。これまで何度もチームの勝敗を背負ってきた4番が、再び立ち上がる決意を示した。

 12球団ワーストのチーム打率・224の打線強化へ、中田の復調は欠かせない。5月15日のソフトバンク戦以来の1軍での試合となった主砲が、7回に復帰後初安打となる中前打を放つも、次打者・渡辺が二ゴロ併殺打。打線は最後までつながりを欠いた。ノーゲームとなった3日の広島戦こそ挟むものの、2戦連続零敗で、これで連続イニング無得点は22まで伸びた。一気に流れを変えられる4番の一発が待たれる。

 栗山監督は中田について「翔は打球を上げたいだろうけど、そのうち上がるから。感じとしては悪くない」と分析した。昨季自己最多31本塁打を放ち、自身3度目の打点王を獲得した中田が打線の真ん中に座るだけでやはり存在感が違う。小休止を挟み、ここから必ず巻き返してくれるはずだ。(東尾 洋樹)

続きを表示

2021年6月5日のニュース